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マラソンレースをピンク一色にした速さ生む厚底

2019/11/12(火) 12:30配信

Wedge

ついに「ブレイキング2」を達成

 それにしても、MGCのスタートラインは発色性のあるピンクに染まったが、なぜまた“派手”な色に仕上げたのか?

「選手たちには“目立ちたい”という意識が強く、目立つ色を望んでいる。市民ランナーへの聞き取り調査でも同様で、ランナーに共通する感覚だった。実際、このピンクは選手たちに好評を博している」(臼井氏)

 10月12日、ナイキは「ブレイキング2」、つまり42.195kmを2時間切るチャレンジを試みた。あくまでも記録達成のための非公認レースで、コースもオーストリア・ウィーンの起伏が少なく直線の多いコースが選ばれた。大役を任されたのはキプチョゲ選手で、この記録を達成するためには1kmを2分50秒という驚異的なペースで走り続けなければならず、そのためにペースメーカーを40人も揃えサポートにあてた。キプチョゲ選手の前に人を走らせ、空気抵抗を減らし風避けも担うのである。給水ドリンクもキプチョゲ選手自らが取るのではなく、並走しながら渡してあげると、至れり尽くせり。結果、1時間59分40秒で見事走りきった。シューズは超厚底だった。

 記録作りのための、あらゆるサポートを講じてのチャレンジではあるが、人類がフルマラソンを初めて2時間切って走ったことは確かで、偉業であることにかわりない。

 今後、サポートなしで2時間を切ることもそう遠くないと予感させたが、その際の合言葉は「厚底」なのか。

 ちなみに、キプチョゲ選手の世界記録、大迫傑選手の10月にシカゴで出した日本記録、そしてMGC優勝の中村匠吾選手もその際にこのシューズの恩恵に預っている。

黒井克行 (ノンフィクション作家)

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最終更新:2019/11/12(火) 12:30
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