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マイルドヤンキー御用達「オラオラ顔」なクルマが支持を得ている理由

11/12(火) 18:40配信

Auto Messe Web

ダサイはずのツリ眼ライトやキラキラなグリル

 最近よく目にするツリ眼のヘッドライトライトや大型のフロントグリルを装備した「オラオラ顔」のクルマ。トヨタのミニバンは“マイルドヤンキー好み“と言われるが、果たして本当にそうなのだろうか。

オラオラ感アップ? BMW X6の光るグリル【画像】

 というのも最近は、ミニバンだけでなく、軽自動車やSUV、欧州高級車など様々な車種に波及。ダサい印象だったオラオラ顔がどうやって市民権を得たのか考証したい。

 クルマに力強さを求めるのは、もしかして人間の本能なんじゃないか? そんなクルマが増えているのを見てボクはそう思う。

 その代表格といえばやっぱり「アルファード」と「ヴェルファイア」で、ギラギラとしたヒカリモノの大きなグリルとグッと睨みつけるようなヘッドライトの組み合わせは威圧感バツグンだ。

高級ミニバン人気を牽引した代表格

 なかでもアルファードは、2002年の発売以来、好評な売れ行きをみせ、大型高級ミニバン人気を牽引。初代、2代目(下写真)は兄弟車のヴェルファイアに比べると、顔つきはおとなしめだった。

 ところが、2015年に出た現行(3代目)でヴェルファイアに負けない「オラオラ顔」に変貌。国産乗用車の年間新車販売台数(日本自動車販売連合会調べ1~12月)では、3代目登場年の2015年こそ4万4366台で、ヴァルファイアの5万4180台ほどではなかった。だが、2018年の販売台数でアルファードは5万8806台となり、ヴァルファイア(4万3130台)を逆転。2019年上半期でも3万5265台(ヴァルファイア2万762台)と、現在も根強い人気を誇っている。

 ちなみに、1997年に初代が登場し、大型高級ミニバンの先駆けとなった「日産エルグランド」は、2017年の新車販売台数が8068台。同年のアルファード4万2281台に大きく水をあけられている。

ミニバンだけでなく軽自動車にも影響

 そして、その人気を受けて、ヴェルファイアの弟分である「ヴォクシー」や「エスクァイア」もツリ眼ライトに大型グリルを採用。さらにオフロード走破性が自慢の「三菱デリカD:5」や、“モノより思い出“のキャッチコピーでご存じのファミリー向けミニバン「日産セレナ」まで、2019年8月のマイナーチェンジでオラオラ顔に変貌してしまった。

 もはや「オラオラ顔じゃないとミニバンじゃない」というくらいの勢い。少なくとも、フロントグリルが小さなミニバンはマイノリティな存在になってしまった。さらには軽自動車でも、「スズキ・スペーシアカスタム」なんかはまさにオラオラ顔。コンパクトカーでいえば「トヨタ・ルーミー」や「ダイハツ・トール カスタム」だってそうだ。

 口の悪い人はそんなデザインを「ヤンキー顔」なんて呼び、実際にマイルドヤンキー層や昔はヤンチャした的な人たちには大人気らしい。でも、実のところはヤンキー層だけでなく一般的なユーザーからも好評化を得ていると聞く(そうじゃなきゃここまで車種が増えるわけがない)。

 軽自動車ではギラギラとした派手な顔つきのカスタム仕様を選ぶのは、ヤンキー層だけじゃなく女性や年配の人も多いのだとか(某メーカー担当者談)。それどころか、アルファードは政治家や企業の幹部などヤンキーとは無縁なVIPだって乗っている。

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最終更新:11/12(火) 18:40
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