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グラドル・倉持由香と結婚したプロゲーマー「ふ~ど」とは? “人間性能最強”の凄さを改めて解説

11/12(火) 7:10配信

リアルサウンド

 ゲーム好きで知られるグラビアアイドル・倉持由香が11月5日、プロゲーマーの「ふ~ど」との結婚を発表。倉持に比べ、ゲームシーンに明るくない人に知られているとは言い難い「ふ~ど」とはいったいどんな人物なのか、関心が集まっている。

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 ふ~どは1985年生まれの34歳。若くして格闘ゲーム『バーチャファイター』シリーズのスタープレイヤーとして名を馳せたが、より広く知られるようになったのは、2000年代後半から10年代前半にかけての覇権タイトル『ストリートファイターIV』シリーズに参入してからだろう。

 当初は、プロゲーマーのパイオニア・梅原大吾にならい、「リュウ」というキャラクターでプレイしていたが、「フェイロン」に変更してから瞬く間に大ブレイク。同じ“格闘ゲーム”でも3Dゲームから2Dゲームへ転身となり、勝手の違いから苦労も少なくなかったはずだが、アメリカ・ラスベガスで行なわれる世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO」の2011年大会で早くも優勝を果たし、以降も格闘ゲームシーンの最前線を走り続けている。

 さて、今では所与のものとしてあまり語られなくなったが、格闘ゲームプレイヤー・ふ~どについて回るのは「人間性能」という言葉だ。いわゆる「キャラ性能」の対極にある言葉で、つまり選択したキャラクターではなく、プレイヤーの強さで活躍できてしまう「人の強さ」がスゴい。状況に応じた判断の冷静さと正確さ、読み合いや駆け引きの強さ、反射神経/反応速度から、本番で実力をいかんなく発揮する強心臓まで、多くの資質を兼ね備えており、「人間性能最強」と呼ぶに相応しい名場面をいくつも残してきた。

 なかでも、前出の「EVO2011」の『スーパーストリートファイターIVAE』部門で、当時、猛威を振るっていた強豪韓国人プレイヤー・Poongkoのセスを破って優勝を勝ち取った場面は、格ゲーファンの心にいまも焼き付いている。セスの豊富な技と、Poongkoの予測不能な動きを捉えきれず、なすすべなく敗退するトッププレイヤーが続出するなかで、まさに「人間性能」で読み勝ち、葬り去ったふ~ど。同じく『バーチャ』シリーズから『ストIV』シリーズに参入し、プロゲーマーになった盟友・板橋ザンギエフが、パブリックビューイングで号泣していたシーンも、ファンの感動をさそった。

 と、かいつまんで説明したが、格ゲーのことはよくわからなくても、とにかくスゴいプレイヤーだということは伝わっただろうか。格闘ゲームに対する姿勢は常に合理的で、戦略も理知的に組み立てるふ~どだが、一方で、配信番組では「ゲームとラーメンが好きな、気のいいお兄ちゃん」という表情も見せており、その人柄でも多くのファンに愛されている。プロゲーマーの「仕事」として取り組むタイトルはもちろん、その他のアーケードゲーム、コンシューマーゲーム、スマホゲームも分け隔てなく楽しむ。基本的にストイックな印象が強い、レジェンドの梅原とも、東大卒プロゲーマー・ときどとも違い、彼らとはまた別の“ヒーロー感”があるのだ。そのブレない戦いぶりから「重戦車」に例えられることもあるが、同時に、常に飄々と軽やかなイメージもある、不思議な人物である。

 ゲーマーの地位向上を念頭に、ふ~どは結婚に際して「ゲームが上手ければ、素晴らしい女性と結婚できるんだ、ということを伝えたい」という趣旨のコメントをしている。ただ、シーンを追いかけてきたファンからすると、逆の思いもある。

 つまり、倉持由香のように、“eスポーツブーム”以前から、必ずしも世間的に素晴らしいものだと認知されているとは言い難い「ゲーム」への愛を健気に訴え続け、プレイヤーへの理解とリスペクトを忘れず、シーンを盛り上げるために努力を惜しまず続けてきた人だからこそ、ふ~どのような天才と人生を共にすることになったのだ、と。

 そんなお似合いの夫婦の誕生を心から祝福したい。ふたりがお互いに大好きなゲームについてどんなことを発信してくれるのか、これからが楽しみだ。

橋川良寛

最終更新:11/12(火) 16:03
リアルサウンド

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