ここから本文です

年内で受注終了! 最後のスバル WRX STIは魅力的か?(公道試乗記)

11/12(火) 21:09配信

GQ JAPAN

スバルのスポーツ・セダン「WRX STI」に小川フミオが試乗した。2019年12月23日をもって注文受付が終了する同車の魅力とは?

【写真を見る】水平対向エンジンの未来はいかに?

スポーツ走行に特化

“羊の皮をかぶった狼”という喩えをご存知だろうか? 一見ふつうのセダンでもじつはスポーツカーなみに速い……そんなセダンの日本代表ともいうべきモデルはスバルの「WRX STI」だ。

4ドア・セダンのボディに、最高出力227kW(308ps)、最大トルク422Nmを発揮する2.0リッター水平対向ガソリンターボ・エンジンを搭載し、フルタイム4WDシステムを組み合わせたモデルである。

WRXシリーズには、「スポーツ走行に特化した」とメーカーがうたう「STI」にくわえ、快適志向の「S4」が選べる。

2019年5月、WRXはマイナーチェンジを受けた。内容は、オート・ハイビームが作動する車速を、従来の40km/hから30km/hへ引き下げたほか、前後席のドアがロックされていても、トランクリッドのみが解錠出来るシステムが搭載された。さらに、フロントグリルやアルミホイールのデザインも一部変わった。

今回試乗したモデルは、WRX STI type S。搭載するエンジンやトランスミッション(6段マニュアル)は、もとになる「STI」とおなじであるが、type Sには、くわえて19インチ径のアルミ・ホイールや、ビルシュタイン製ダンパー、トランク後端のリップスポイラーなどが追加で装着される。

試乗車が装着していた大型のリアスポイラーはオプション。このオプションを選ぶひとは多いというが、通常のリップスポイラーでも充分スポーティであると思う。

高度な4WD機構を搭載

スポーティなエクステリアを裏切らないスポーティな走りも魅力だ。速く、そしてコーナリング性能が高いのにくわえて、マニュアル変速機&重いクラッチなど、2ペダルのスポーツセダンとは明らかに一線を画した運転感覚が特徴である。

同様の設定は、ホンダ「シビック タイプR」にも通じる。が、タイプRのほうがクラッチは軽いし、乗り心地も乗用車的で、万人ウケするはずだ。WRX STI type Sはどちらかというと、徹底的に走りを楽しもう! というひとのためのクルマである。

タイプRが前輪駆動であるのに対し、WRX STI type Sは4WDである。「マルチモードDCCD(ドライバーズ・コントロール・センター・デフ)」というシステムを搭載し、通常は、後輪に59%のトルクが配分される。後輪駆動的な操縦感を重視しているのも特徴だ。

「マルチモードDCCD」は4つのモードを持つ。基本は「オート」で十分。標準モードにくわえて、前後輪の差動制限トルクを高めにしてより安定方向に振った「オート+(プラス)」モードと、逆に、差動制限トルクを低めにして回頭性を高めた「オート-(マイナス)」モードが選べる。さらに「マニュアル」モードもあり、センターデフの差動制限力をロック~フリーまで、トータル6段階から選択も出来る。

ちなみに、前後異なるシステムのLSD(リミテッドスリップ・ディファレンシャルギア)が搭載されている。フロントはステアリングホイール操作をスムーズにするヘリカルLSD、リアはコントロール性能を重心したトルセンLSDだ。

1/2ページ

最終更新:11/12(火) 21:34
GQ JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事