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「家の貯蓄」を切り崩してでも「子どもと旅行」すべきワケ

11/12(火) 10:15配信

幻冬舎ゴールドオンライン

貧富の差がますます激しくなる日本。子どもが将来稼げる人になって欲しいというのは、親にとって切なる願いともいえます。そのためには、ただ闇雲に勉強を勧めるだけではいけません。人生を豊かに暮らす鍵となるのは、「教養」です。本連載では、公認会計士林總事務所代表・林總氏の著書『年収1000万円 「稼げる子」の育て方』(文響社)より一部を抜粋し、令和時代を生きぬく子どもの育て方を解説します。

学習はプロに任せ、親は子どもの「教養」を育む

◆読み・書き・そろばんはプロに任せる

わが家の息子たちは、読み・書き・そろばんを「くもん」で身につけました。選択していたのは、算数、国語、英語の3教科です。未就学児が習う簡単な漢字や計算くらいなら、親がドリルを買い、自分で教えてもよさそうなもの。でも、私は「勉強はプロに任せる」派です。どんなに幼い時期でも、勉強はプロに任せてきました。

くもんがある日は、教室に行って宿題を提出し、その日の課題をこなします。教室に行くまでには宿題をしなければならず、教室に行けばわずか30分足らずですが強制的に勉強をさせられます。そのことで、「教室に行くまでに勉強しなくちゃ」と子どものなかにスケジュール感覚が芽生え、勉強が習慣化されていきます。

簡単なことのようですが、同じことを家でやろうと思っても、案外うまくいきません。教室のような強制力がないので、結局ドリルの最初の何ページかだけやって終わりになってしまうことが多いのです。やってもやらなくてもよい、という状態だと、やはり人はラクなほうに流れてしまいます。

また、親が根負けして答えを教えてしまったり、何度言ってもできないのでイライラして叱ってしまったりすることもあるでしょう。そうなると、せっかく机に向かっても効果が上がらないばかりか、親子関係さえ悪化しかねません。

◆お金をかけなくても教養は身につく

教養とは、人をねたんだり、張り合ったりしない「人間力・誠実さ」の源です。この人間力をどう養うかと考えたとき、わが家はそれを楽器の習得に求めました。音楽の素養を身につけてほしいというのもありましたが、とりわけ弾きこなすのが難しいバイオリンはいくら練習しても終わりがなく、発表会では自分より上手な子どもが星の数ほどいます。

こうした環境に身を置けば、必然的に謙虚にならざるを得ません。人をうらやむより、練習を積み、自分の技術を高めていくことでしか道は開けないということを子どもに教えるにはぴったりだと考えたのです。

私がこうお話しすると、「楽器なんて買えないし、習えない。やっぱりお金をかけないとダメなのか」と言う人がいますが、それは大きな間違いです。確かに、お金を出して習うのがいちばん簡単かもしれません。しかし、お金をかけなくても、教養を深める方法はたくさんあります。

図書館には無料で借りられる本やマンガが無尽蔵にそろっていますし、美術館などでは子ども向けのワークショップも多数開催されています。地域によっては、学校の特別クラブ活動としてブラスバンドやオーケストラがあります。自治体が主催しているオーケストラのなかには、小学生から大学生くらいまでを対象に、バイオリンやチェロ、フルートなどのレッスンが数千円で受けられるアカデミーを開講しているところも少なくありません。

子どもが通っていた文京区の公立小学校のジュニアオーケストラは、ある熱心な先生の指導により、いつもコンクールの上位に食い込んでいました。子どもたちは、お金をかけず素晴らしい教えを受け、コンクールに出場するというまたとない経験をしたことになります。

大切なのは、かけられる費用の大きさではありません。どうすれば子どもに教養を身につけてあげられるか、常にアンテナを張っておく「親自身の情報収集力」なのです。

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最終更新:11/12(火) 10:15
幻冬舎ゴールドオンライン

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