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同じ仕事をしているのに、「稼げる人」と「稼げない人」がいる。一体、その差はどこで生まれるのだろうか? 元外資系人事コンサルタントで、著書『稼げる人稼げない人の習慣』がある松本利明氏は、「稼げる人」は他人への期待値が低く、「稼げない人」は他人への期待値が高いと指摘する。長年、「人の目利き」をしてきた松本氏だからこそ知っている、この差について解説してもらった。
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あなたは、仕事を周りの誰かに頼むとき、仕事のでき上がりをどの程度期待しますか?
稼げない人は、自分を基準にした期待レベルを相手に求めるのです。
「今の自分がこの程度できるから、最低でもこの程度はできるだろう」「昔の自分はこのレベルはできたから、この程度はできるだろう」と相手の仕事の混み具合も確認せず、勝手に高めの期待値で仕事を依頼します。
そして期待レベルに満たないと「裏切られた」と怒り、落ち込みます。
稼げる人は、相手の仕事の混み具合と能力を勘案して「ちょっと頑張ればできそう!」というレベルで仕事を依頼します。
高すぎるレベルや努力がいらないレベルの仕事だと、相手は達成しようという欲求が湧いてきません。ちょっと手を伸ばせば手が届きそうというレベルの仕事が、達成しようというモチベーションを最も湧かせるのです。
そして、その仕事を評価するときは、期待値通りであれば「よくやった」。多少ダメでも「頑張った」と認めてあげてください。
仕事を依頼する方はややもすると、少し高めの期待レベルでお願いしておきながら、そのレベルでできなければ未達成と、マイナスの評価をしてしまいがちです。
相手に「チャレンジさせられ、それなりにちゃんとやったのにマイナスの評価をされた」と受けとられると、今後は同じような仕事を受けてくれなくなる可能性が出てきます。
「ここをこうやったら次回はもっとよくなるね」というアドバイスは、プラス面が中心になるので、相手は素直に聞いてくれます。
しかし、高めの期待値からだと「ここが期待に満たなかったから、次回はちゃんとして」と、マイナス面を強調したアドバイスになります。
すると、「そんなこと言ったって勝手に期待値を上げておいて……」と感じ、アドバイスも受け入れてくれなくなるばかりか、「この人の仕事は受けたくない」と思われてしまう可能性が高まります。
最終更新:11/12(火) 10:01
現代ビジネス
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