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小林直己「一瞬で心を開けると思った」出会いがEXILE<Interview>

11/12(火) 7:10配信

ザテレビジョン

EXILEのメンバーで、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのリーダーでもある小林直己が、ハリウッドデビューする。

【写真を見る】EXILEとの出会いや今後の芝居との向き合い方についてなど、さまざまなことについて語ってくれた小林直己

11月15日(金)にNetflixで世界同時配信される映画「アースクエイクバード」は、「エイリアン」などで知られる“巨匠”リドリー・スコット製作総指揮。オスカー女優のアリシア・ヴィカンダーと、米歌手のエルビス・プレスリー氏の孫で女優のライリー・キーオとの3人で、日本を舞台にサスペンスミステリーを繰り広げる。

演じる日本人カメラマン・禎司を通じて、自分を存分に振り返ったようで…。

■ ハリウッドデビュー

――Netflixは今夏さらに会員数を伸ばし、190カ国以上で1億5100万人を超えたといわれています。ハリウッドデビュー作としては、とても恵まれたシチュエーションです。

僕自身もこれまでにいろんな映像に影響を受けてきた人間ですけど、もしかしたらこの先、会ったことはない、見たこともない、名前も知らないけれども、僕の作品で影響を届けられるとしたら、それはとても興奮しますし、恐ろしいことですけど、表現者冥利に尽きるなぁと思います。

――2017年からLDH USAのスタッフとしてアメリカでの活動も増えたこともあり、英語も自然でした。

英語を主とした初めての作品をリドリー・スコット製作総指揮の下、ウォッシュ・ウェストモアランド監督、女優たちと対(とい)で作れた、芝居ができたというのは、とても素晴らしい経験でしたね。

以前から日本でも芝居をしていましたけど、場所や言語にこだわらず、いろんな監督、クリエーターと仕事ができるための準備はしていて、アクティングトレーニングやフィジカルな部分、アクションも含めて3年ほど前から始めていたので、こういう形になることを意識はしていました。ただ、こんなに早いとは思ってませんでした。

――数えきれないほどのオーティションを受けて、やっと一本合格するほどの狭き門だと聞きますが。

僕もオーディションにたくさん落ちて、今も受け続けていますけど、自分の中では(出られるのは)早くて10年後かなと考えていました。

だけど、これまでに数々の経験があって、自分はEXILEに入って今年でちょうど10年なんですけど、プロのダンサーとしては15年活動していて、その経験で培ったものが、今回は芝居というフィールドで、自分を変換させるための3年間だったと思うんですね。経験値と鍛錬の結果を変換させられましたけど、いまだトレーニングを受け続けています。

■ 芝居はダンスの延長線上

――演じた禎司は二人の美しい外国人女性と深い仲になるカメラマンですが、どのような気持ちで臨みましたか?

彼はミステリアスで、外に対して心がオープンではない描かれ方をしているんですね。でも、彼の中には大切な価値があって、真実を追いかけて、見つけようとしている。そして、それを不器用なのか外に見せない。…という部分が、脚本を読んだ時から共感を覚えたんです。

禎司を通して今後、人生で必要なものが見つかるかもしれない、何かを乗り越えられるかもしれない、と。だから、個人的な思いで禎司に取り組んだかもしれません。自分が、向き合いたくもない過去と向き合うことが必要な瞬間もあり、それはとてもタフな経験でしたけど、この作品すべてが、役者として、人間としても挑戦できたし、成長できたと思えます。

――禎司は、思い出を写真に焼いて整理して、保管する性格です。小林さんは、気持ちや情景を形にして残しておくタイプですか?

それを僕は、ダンスや芝居に変換しているんでしょうね。そもそもダンスを始めたのは、伝えたいことや叫びたいことがあって、誰かに言いたい手段として、相性が合ったからなんですよ。

――言葉ではなく?

あいまいな感覚って、言葉にすることによって失われることもあるから、それがフラストレーションでもあるんですけど、それを超えたところで、相性が合う人もいるわけじゃないですか。少ない言葉だけど、完ぺきに分かりあえた時には、ものすごい結びつきになる。そういうものを人は追い求めるのかなぁと思っていて。自分にとってそれを外に表現する方法がダンスだった。

10年前から芝居もしていて、芝居でしか表現できないこともあると知って、自分の過去の経験を追体験して、昇華できたことがあったんですね。その時、「芝居って、自分がもともとやっていたダンスの延長線上にあるんだな」と思って。

さっきの質問に戻るんですけど、自分が感じたことを禎司は写真で、フィジカルで残すやり方だったけど、僕はそれがダンスに変換されて、これまで映像に残してきたと思います。

■ EXILEとの出会いが大きな分岐点に

――禎司は「一瞬で心を開けると思った」女性と出会います。小林さんはそういう出会いがありましたか?

EXILEとの出会いは、そうだと思います。AKIRA(EXILE/EXILE THE SECOND)と最初にダンスチームを組んでいて、その人間性にほれて。ざっくり言うと、後輩の僕にもメールが敬語だったり、常に相手のことを気遣っていたり、一番最初に泥をかぶることをいとわない人。

そんなAKIRAに「何でそんなことをしているんですか?」って聞いたら、「HIROさん(EXILEリーダー)のまねしているだけなんだよね」って。そんなにすがすがしく言えるのかと。じゃあ、HIROさんってどういう人なんだろうっていうところから、身を預けるまでになったんですよね。

――EXILEは大きな分岐点だったんですね。

人に魅(ひ)かれて道を選んできているし、最後の最後に分かり合える人を求めているからこそ、どんどん進んでいっている。これからも垣根にとらわれることなく、物を作っていく、表現していくっていうのは続けていきたいし、これだけ応援していただいているからこそ、挑戦していきたいです。

ダンサーとしてのピークが訪れている中で、踊り続けて同じ価値を届けられるのか、返せるのかっていうのは、プロである自分が一番分かっているので、だとしたら進化していかないといけない。

――11月10日で35歳になりますが、ダンサーとしての引き際も考えているんですね。

ダンスの延長線上で芝居を見つけたので、これだったら自分の肉体が衰えても、日々の経験が重なれば重なるほどできる。だとしたら、ピークのダンスに負けない価値がみなさんに提供できるかもしれないし、もしかしたらこれが僕の進む道なのかもしれないと。今作で、スタートラインに立ったような感じです。

(ザテレビジョン・文=伊藤雅奈子)

最終更新:11/12(火) 7:57
ザテレビジョン

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