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日本人が知らない「英語圏内」意外な違いと誤解

11/12(火) 7:43配信

東洋経済オンライン

 今月初旬まで開催されていたラグビーワールドカップ、日本代表の大躍進もあり、大変盛り上がりましたね。残念ながら私の母国カナダは予選リーグ敗退となってしまいました。

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 日本代表大躍進の理由はいくつかあると思いますが、外国出身の選手の活躍がその1つであることに異論を挟む人は少ないと思います。ラグビーの場合ナショナルチームに入る資格がほかの競技に比べハードルが低いことはテレビの解説なども皆さんもご存じと思いますが、実はこのルールの背景には、ラグビー発祥の地がイギリスであることが関係しています。

 今回は、ラグビーという競技からイギリスと関係諸国、英語圏の世界の背景について少しお話ししたいと思います。

■ラグビーW杯に出場した12カ国の共通点

 今回ラグビーW杯の決勝トーナメントに進出した8強のうち、イングランド、ウェールズ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス領北アイルランド(アイルランド共和国と連合チームでアイルランドとして参加)の6カ国、そして、予選敗退チームのスコットランド、私の母国カナダ、フィジー、サモア、トンガ、ナミビアも加えると出場16カ国中12カ国。これらの国の共通点は何だかわかりますか。

 実はこれらの国はすべて英国連邦(Commonwealth of Nations)の諸国です。

 英国連邦とは、50ほどの国または地域が参加しており、とくにイギリス王室を君主とする必要はなく、旧イギリス領を母体とした緩やかな国家連合です。なじみのあるところとしてはインド、シンガポール、私の生まれ故郷であるジャマイカも加盟しています。

 第2次世界大戦後、イギリスの植民地の多くが独立し、かつての大英帝国は消滅したといわれていますが、まだまだイギリスが世界に影響力を持っていることがうかがえますね。

 こうした連邦による緊密な国家間の関係は、イギリス以外の連邦で生まれ育ったがイギリス国籍者、イギリスで長く生活している連邦国籍者など、実に多様な国籍と生活圏の組み合わせを生み出しています。

 ラグビーの代表資格に話を戻しますと、国籍にこだわらず、いつも身近なチームでプレーして活躍している選手もその国の「仲間」として代表になってもらえるよう、現在のような緩やかな代表資格になったのです。日本でも海外の人と生活をともにする機会が増えていますが、ラグビーのこの国籍を超えた「仲間同士」の精神はほかの分野でも参考になるのではないかと思います。

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最終更新:11/12(火) 7:43
東洋経済オンライン

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