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「インフルエンサーのバブル崩壊は、秒読み段階だと思う」:某高級ホテル・マーケティング担当者の告白

11/13(水) 12:01配信

DIGIDAY[日本版]

高級ホテルには特に、インフルエンサーから何百件にも及ぶ、なんとも身勝手な問い合わせが殺到しているという。あまりの問い合わせ件数の多さから、ダブリンにある某高級ホテルは、インフルエンサーの利用を全面的に禁止している。

匿名を条件に職場での体験について本音を語ってもらう当サイトの「告白」シリーズ。今回は某高級ホテルグループで広報とマーケティングを担当する経営幹部社員に、インフルエンサーマーケティングの「バブル」がじきに崩壊すると考えている理由、そして、その考えとは裏腹に、ホテルのマーケティングにインフルエンサーをいまだに起用している理由を赤裸々に語ってもらった。

なお、インタビューの内容は読みやすさを考慮し、多少編集を加えてある。

──旅行業界におけるインフルエンサーマーケティングの使用に関する見解とは?

トラベルインフルエンサーを起用するのが成功法だと考える人もいるが、トラベルインフルエンサーの作るコンテンツは、我々のような旅行業界のマーケティング担当者や広報、コミュニケーションのプロがすでに制作したコンテンツの二番煎じのようなものになりがちだ。旅行とは関係のない分野のインフルエンサーを起用すると、我々が予算を割けない部分や、我々では思い付きもしないこと、たとえば「ルームサービスのメニューは変更できるか」といったことに彼らは目を付ける傾向がある。一方、旅インフルエンサーの写真や動画、投稿はありきたりすぎることがほとんどだ。

──インフルエンサーマーケティングは効果的か?

トラベルブロガーの投稿を見て、ホテルを選んだというお客様にはまだお会いしたことはないが、ファッションインフルエンサーの投稿を見て同じアイテムを買ったという人はよく見る。多くのインフルエンサーが相当努力をしていることは重々承知だが、ときとして「いやいや、あなたと手を組むなんて冗談じゃない。インスタグラム(Instagram)の良くない使い方のお手本じゃないですか。お金を稼ぐ方法やインスタグラムの仕組みを悪用する方法、現実よりも自分を良く見せる方法がわかって、良かったですね」という気持ちになることがあるのも事実である。彼らの投稿は非常に身勝手で自己満足の塊である。

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最終更新:11/14(木) 13:51
DIGIDAY[日本版]

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