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宇野昌磨 GPフランス杯で8位に終わるも「すごくさわやかな気持ち」〈AERA〉

11/14(木) 11:30配信

AERA dot.

 これまでGPシリーズで表彰台を逃したことがなかった宇野昌磨選手が、第3戦のフランス杯で8位と崩れた。今季は新たな環境を模索しながら練習に励んできた宇野選手は、結果とは違って前向きだという。AERA 2019年11月18日号に掲載された記事を紹介する。

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 フリーから一夜明け、報道陣に対応した時も、笑顔が見られた。

「思い切りやったうえで、あそこまで失敗したのは、もう何か『悲しい』っていうよりも、『やりきった』という。逆にやりきった気持ちが僕も何でかわからないんですけど、すごくさわやかな気持ちがあって。本当にみなさんが心配してくれて、身近な人や知り合いから声をかけていただいてすごくうれしいんですけど、多分、みなさんが思っているより僕は今、前を向いていると思うので」

 また、コーチに関して、新しい気持ちも芽生え始めていることを明かした。シーズン当初は一人でもやっていけると思っていた。しかし、今は違う。

「できる、できないではなく、楽しくないって思ったので。もちろん、みんな真剣にやっていると思うんですけど、僕はもうちょっと楽しくやりたいんですよね。スケートを。どれだけ調子が悪くてもコーチがいることで笑顔になることもあったりとか、一人では絶対にできないことがあるのも痛感しましたし、試合に出ても痛感したので」

 具体的な発表はないが、近い将来、コーチを再びつけて歩む可能性がある。次のコーチは2022年の北京五輪へともに向かう相手になるはず。何を求めるのか、と問われた宇野は、

「自分と『合う』っていう表現が合っているのかわからないんですけど、求めているものが全く一緒じゃなくて近い。で、やはり僕がこの人がいいと思える人。僕は僕のためにスケートをやっていると思うんですけど、少しでもその人とともに戦いたいと思えるような人かなと思います」

 宇野にとって試練となったフランス杯。優勝したのは、GPシリーズ第1戦のスケートアメリカも制した、世界選手権2連覇中のネイサン・チェン(20)だった。2位に32.06点差をつけての圧勝。スケートアメリカと同じく、独り舞台で勝ちきった。もちろん、GPファイナル進出を決めたチェンは、

「順位、結果については満足している。スケートアメリカもフランス杯もミスはあったけど、結果はとてもうれしい」

 と満足した様子だ。

 宇野の総合8位という不調について質問を受けたチェンは言った。

「どの選手もスランプに陥ることはある。けがであれ、精神的なものが原因であれ、トップ選手も苦労する時期はある。だけど、彼は必ず答えを見つけて戻ってくると思います」

(朝日新聞スポーツ部・大西史恭)

※AERA 2019年11月18日号より抜粋

最終更新:11/14(木) 11:30
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