ここから本文です

ラグビープロ化へ 川淵三郎氏が明かした「清宮くんに伝えたこと」

11/13(水) 7:02配信

FRIDAY

日本スポーツ界における「プロリーグ化」のパイオニア、日本トップリーグ機構会長の川淵三郎氏が2021年にプロ化を目指す、日本ラグビーフットボール協会・清宮克幸副会長(52)を激励した。「高校でラグビー部があれば入ろうと思っていた」と語るほどの愛好家が、ワールドカップ(W杯)の感想から、7月に清宮副会長の表敬訪問を受けたときのことを余すことなく語った。

「ラグビーのW杯が日本で開催されてよかったなと。日本ラグビー界にとってもこれほどの大会はなかった。素直にそう思うよ。日本人がこれほどまでにラグビーを知ったのは初めてで、多くの人が耳にしたことがないようなラグビー用語を知った。あれだけ激しいぶつかりあいは他のボールゲームでは絶対見られないからね」

ただし決勝で敗れたイングランド勢がメダルをすぐに外した態度には怒りのツィートを発信している。

「僕はいつも言うんだ。グッドルーザー(good loser)【負けても潔い人】であれと。それがスポーツマンとしてなくてはいけない。ヘッドコーチ(エディ・ジョーンズ)はすぐにポケットに入れた。決勝をスタンドで観戦していて、それを見てツィートするか、しないか、帰る途中にずっと考えて……。やっぱり我慢ならないなって。きっと反響が大きいだろうと思ったら、案の定そうだった(苦笑)」

日本ラグビー協会の清宮副会長はW杯開幕前の7月19日、川淵氏のもとを表敬訪問している。

「日本ラグビーのトップリーグを『プロ化』すると聞いて、『やるんだったら、W杯、東京五輪の次の年だな』って思っていたら、彼の考えも全く同じだった。そこで伝えたことは、プロ化の成功の鍵はホームスタジアムとホームタウンの実現だと話した。特定の企業に頼るのではなく、地域社会に溶け込み、愛されるクラブを目指して、そこに地域の人々が集うようなスタジアムを作るほうが、長い目で見てプラスになるからね。

実はJリーグがはじまる時、三菱自動車サッカー部(J1浦和の前身)が江戸川区に対し、江戸川陸上競技場をホームスタジアムにしたいので、1万5000席の観客席を作って欲しいと交渉したんだけど、なかなか認めてもらえなかった。片や浦和の青年会議所の方が僕のところにきて『浦和にぜひプロサッカーチームを招致したい』と言ってきたんだ。でも当時、浦和を拠点にしようとしたのは三菱自動車ではなくホンダ(本田技研)だった。ホンダは和光市に研究所があって、浦和でプロ化を検討していた。だけど、会社のコンセプトに合わないと、結局Jリーグ入りをやめてしまった。そこで三菱自動車は、江戸川区をホームタウンすることを諦めて浦和に行くことにした。それで今の『浦和レッズ』が誕生したわけだ。だからスタジアムさえ確保できれば、ホームタウンが後回しになっても成功できる。これからプロ化するラグビー界にとっても、とてもいいサンプルだと思う」

1/2ページ

最終更新:11/14(木) 15:09
FRIDAY

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事