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ナダル、ジョコ、フェデラー。今年も3強に始まり、3強に終わるのか?【鈴木貴男コラム】

11/13(水) 4:25配信

THE DIGEST

 今年の男子ツアー最終戦、「Nitto ATPファイナルズ」がスタートしました。ランキングのトップ8名が2つのグループに分かれ、ラウンドロビン(総当たり戦)を行ない、上位の2名ずつが勝ち上がり、トーナメントで優勝を決める…というものです。

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 結果を残してきた8名ということで、全員力があるのは間違いありません。現時点で各ブロックの1試合目が終了しており、ロジャー・フェデラーはドミニク・ティームに、ラファエル・ナダルはアレクサンダー・ズベレフに敗退しています。
 
 ナダルはパリで腹筋を痛めており、勝てば初優勝ですが、簡単には行かないでしょう。腹筋の故障は、痛みは早く引いても、再発しやすい怖い故障です。また、サービスの時に一番エネルギーを使う箇所なので、試合で何度も打つことを考えると、最後まで戦えるか、という点が心配です。
 
 今年のナダルのテニスで最も変わったことといえば、やはりサービスです。回転重視だったサービスをフラット系に叩くようにし、サービスから展開するポイントを増やしました。そういった負担もこのシーズン終盤に痛みとなって出てきたのかもしれません。多少はモーションを変えることで負担を減らすことはできますが、無理のない範囲で戦ってほしいところです。
 
 フェデラーは、この大会初戦に苦しむことが多く、昨年も錦織に敗退しました。相手のティームは、チリのニコラス・マスーとタッグを組み始めてから、またワンランクアップした様子で、良いモチベーションで戦っているように感じます。

 彼にとって、この試合はどうしても取りたいタイトルかと言われればそうではない気がしますが、昨年のこの大会のように、最後の最後まで誰が準決勝に残るかわからないというのは総当たり戦ならではのもの。現在1勝1敗と、同じ流れになっているので、楽しみです。
 
 最後にノバク・ジョコビッチ。彼の強さはさらに高い次元まで来ていることは間違いありません。イバニセビッチをコーチングスタッフに入れ、サービスがさらに良くなりました。

 僕が思う、ジョコビッチの後半の好調のきっかけは、楽天ジャパンオープンの優勝にあったと思います。
 
 全米4回戦で棄権負けをした後は、肩の調子も思わしくなかったでしょうし、復帰戦の東京も自身があったわけではありません。不安な中での優勝が、彼のエンジンをかけたのです。

 そうなった時のジョコビッチの強さは異次元です。「ゾーン」に入った状態のテニスを普通にできるようになると言えばいいでしょうか? 特に最終戦は、太陽や風など、気にするところが少なくて済みますので、より高められるのです。

 結局2019年のツアーも、この3人に始まり、この3人に終わることになりそうです。しかし、若手選手たちも出てきています。まだまだ3人にかないませんが、良いテニスができる時間を少しずつ長くしていくことで、近づくことができるのではないでしょうか?

 決勝は17日、誰が優勝トロフィーを掲げているか、楽しみです。

文●鈴木貴男

最終更新:11/13(水) 4:25
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