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デザインに圧巻! まるで美術館のような余白と美しさを持つ家

11/13(水) 10:30配信

GOETHE

家を見れば、その人となりがわかる。家とは自らの心を潤し、人との縁をつないでくれる人生を彩る最高の舞台だ。家を仲介役として、人が集い、新たな輪が広がり、人間関係が熟成する。自分史上最高の“凄い家“には、人生を謳歌する生き方が詰まっている――。

建築によって光や風、景色をコントロール

「美術館に暮らす」。それがこの邸宅のコンセプトだ。家を建てる際に、掲げる理想は数多くあれど、ここまで家というスケールを凌駕する住宅は珍しいのではないだろうか。

A氏は、所有するモダンからコンテンポラリーのアート作品と調和する空間を、実に3年以上の月日をかけて完成させた。

「こだわった点はふたつあります。デザイン並びにコストがさまざまな意味できちんと整理されていること。そして、家で過ごすなかで、時間や位置によって新たな発見や印象があるようにしたことです」

この難題にともに挑んだのは、APOLLO一級建築士事務所だ。外観も内装も、アートの背景になるようモノトーンカラーに。中央にファミリールーム、中庭を挟む両翼に主寝室、子供室・趣味室をそれぞれ配し、極めてシンプルなつくりにこだわった。

この家の大きな要かなめともいえる存在が中庭だ。住宅が、プライバシーを確保した庭園美術館としての機能を備えたかのよう。

「APOLLOとは美意識を共有して、昇華することができたと思っています」

ここでいう“昇華“とは、建築をただの器として考えるのではない。建築によって光や風、景色をコントロールするなど、常に家が新しい一面を見せてくれる役割を果たすという、余白を持ったものであることを意味しているのだ。

「中央のファミリールームに置いている、ハンス J .ウェグナーのデイベッドの上で過ごすのが好きです」

その天井高5mのファミリールームは、格子状に分割された格天井と、大きな庇ひさしの効果もあり、季節、時間帯、天候によってさまざまな表情を見せてくれる。そんな雰囲気のなか、いつまでも寛げる至福がここにはある。

ここは家のカタチをした美術館ではなく、やはり「美術館のような家」なのだ。

所在地:関東
敷地面積:308.81m2
延床面積:126.44m2
設計:APOLLO一級建築士事務所


Text=ゲーテWEB編集部 Photograph=西川公朗

最終更新:11/13(水) 10:30
GOETHE

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