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神職として奉職した江原啓之さんが語る「大嘗祭」の重要性

11/13(水) 6:07配信

女性自身

「今日本に住んでいるすべての人に、国籍や宗教観にかかわらず、『大嘗祭』が執り行われる2日間を大切に過ごしてほしいと思います。これは神様をお迎えする儀式であり、私たち国民のための祭祀でもあるのです」

こう話すのは、かつて東京・世田谷の北沢八幡宮で神職として奉職した江原啓之さん。

いよいよ11月14~15日に執り行われる大嘗祭は、天皇一代につき一度きりの祭祀。来るべき日に向けて、皇居・東御苑には大嘗宮が建設され、亀卜(亀の甲を焼いて生じた亀裂を見て占う方法)で選ばれた東西の2カ所の土地で栽培された新米を準備。さらに、儀式に供えられる海の幸・山の幸が全国から献上されている。

「日本は稲作文化の国ですから、天皇陛下は毎年秋、その年の収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈願する祭儀『新嘗祭』を行ってくださっています。そして即位後初めて迎える新嘗祭を『大嘗祭』としているのです。数十年に一度しか行われないだけに、『何をする儀式なの?』という人も多いかもしれないですね」

今回、江原さんにこの儀式「大嘗祭」をどう迎えるべきかの心得をうかがった。

まず冒頭のとおり、この国に住むすべての人がこの儀式の重要性を知らなくてはならないという。

「『郷に入っては郷に従え』といいますが、今この国に生きるすべての人が大嘗祭に心を傾けるべきなのです。この儀式を執り行うことによって、陛下は真の意味での天皇となられる、ともいえるのですから」

天皇陛下の活動は内閣総理大臣の任命をはじめとする国事行為、国内外の慰問から一般参賀まで、多岐にわたる。しかし、まず知っておくべきなのは「天皇は日本最高の神職である」ということなのだと江原さんは言う。

「陛下は日々の祭祀で、この国の平和と安寧を祈り続けてくださっているのです。私たちはもっとこのことに感謝の気持ちを持たなければなりません」

そして天皇の一世一度、最大の祭祀ともいえるのが大嘗祭。即位の後、初めて収穫された新穀を天照大神をはじめ天神地祇に奉り、自らも食す「共食」の儀式といわれるが、天皇家に代々受け継がれる秘儀であり、公にされていないことも多いという。

「この儀式を執り行うのが、宮中三殿。古代から宮中祭祀が行われている場所で、詳しいことは明らかにされていませんが、ここで祭祀を執り行う内掌典として長きにわたって仕えた高谷朝子さんの著書『皇室の祭祀と生きて 内掌典57年の日々』にお勤めのことがつづられています。私たちも両陛下と、仕える方々のお役目の一端を知ることができます」

最終更新:11/15(金) 8:35
女性自身

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