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受けることを悩んだ難役に、映画『夕陽のあと』で挑む貫地谷しほりさん

11/13(水) 7:20配信

家庭画報.com

撮影現場では、「私だったら」という気持ちを捨てた

母親であることを手放した女性と母親になると決心した女性。鹿児島県の北西部に位置する自然豊かな長島町を舞台に、2人の願いが交錯するさまを描いた映画『夕陽のあと』。1年前に長島にやってきて、食堂で働きながら地域の子供たちの成長を見守る佐藤 茜役を貫地谷しほりさん、赤ちゃんの頃から育ててきた7歳になる里子・豊和(とわ)との特別養子縁組申請を控える日野五月役を山田真歩さんが演じています。

特別養子縁組申請の準備を進める中で判明した2つの事実。豊和が東京のネットカフェ乳児置き去り事件の被害者であること、その事件で懲役1年執行猶予3年の判決を受けた豊和の母親の名前が佐藤 茜だということ。貫地谷さんは、「周りに相談できる人がいなくて一人で抱え込んでしまい、そのような選択をせざるを得なかった女性」と茜像を語り、演じるにあたっては、「私だったらという気持ちは捨てて毎日現場にいました」といいます。その理由は……?

もしかしたら茜は実在して、皆さんの隣にいるかもしれない

「善悪で語るとどうしても、山田(真歩)さんが演じたお母さんに感情移入してしまうと思うんです。でも、茜のような経験をしている女性がこの社会に実在していて、もしかしたら皆さんの隣にもいるかもしれない。どうしようもない環境の中で、そうしてしまったときに、いい悪いで判断したら立てなくなるという思いがあって。だから、“自分だったら”というのは捨てて、茜がどう感じて、そこに立っていたのかだけを感じて撮りたいなと思いました」

そうして臨んだ撮影を、日々つらかったと振り返る貫地谷さん。「(山田さんは)地元の方々とコミュニケーションを取って役作りされていました」と言う一方、「台本を読んでいたら、私はそうはなれなくて。ちょっと心の余裕がなかったです」と貫地谷さん。

「一人で悩みを抱え込むつらい役ということもあり、ほかの人たちとあまりコミュニケーションを取っていませんでした。撮影中も感情が高ぶったシーンがけっこうあって、現場では消耗することが多かったですし。この映画の中で、すごく紆余曲折があり、すごくいろいろな感情の波をくぐって最後にたどりついたのですが、それがお客さまにどう伝わるのか、私自身ちょっと不安なところがあります」

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最終更新:11/13(水) 7:20
家庭画報.com

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