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白石和彌監督と初タッグ!『ひとよ』で新境地を切り開いた鈴木亮平にインタビュー!

2019/11/13(水) 20:03配信

集英社ハピプラニュース

飽くなき探究心で役作りに取り組む

――鈴木さんは役作りに際してものすごく入念に準備されることでも有名ですが、今回はどのような準備をされたのでしょう? 大樹は吃音を持つという設定でもありました。

吃音については相当調べましたし、実際に3人の方にお会いして勉強させてもらいました。1人は研究者の方で、いろいろ根掘り葉掘り聞いて、ビデオも繰り返し見て、吃音とはつまるところ、どういう法則で生まれるものなのかを調べました。ただ、物真似をしてもしょうがないので、「大樹の吃音は生まれ持ってのものではなく、社会からの目を異様に気にしなくてはならなくなった15年間があってのもの。そういう場合の症状の出方というのはどういうものなんだろう」というのを自分なりに考えて取り組みました。

15年の間に大樹がどうやって生きてきたのか……、というのが一番僕が考えたところ。父親を殺した母親に対して、どういう思いを持っているのか。なぜこういう家庭に育ちながら若くして結婚して子どもを作るという決断をしたんだろうか。電気屋の仕事について妻の家の跡取りになったけれども、本当の気持ちは? そういうものを準備の段階で丁寧に考えていった感じです。

――白石監督と役作りについて話し合ったりはしましたか?

そうですね。大樹について、台本の設定で違和感があった部分については、いくつか相談させてもらいました。例えば、この作品は「劇団KAKUTA」が2011年に初演した舞台を映画化したものなのですが、そこでの大樹は手の指が曲がっている設定だったんですね。それが、映画の台本ではなくなっていた。でも、原作者の桑原裕子さんにお聞きしたら、大樹の指は幼少時代に父親に暴力を振るわれて曲がったのに、それを言い出せなくて、結局そのままになっているんだ、と。子どもが親のせいで怪我をしたことを言えないなんて、壮絶じゃないですか。それで、監督に「そこは生かしてもいいですか」と相談して、土壇場で設定を変えてもらったりしました。

――東京で暮らす弟の雄二を演じる佐藤さん、実家にいる妹の園子を演じる松岡さんとは、兄妹の関係をどう作るかなどは話されたりしたんですか?

3人で話し合うことはほぼなくて、雑談をする中で空気感を掴んでいった感じです。改まって話すと不自然になっちゃう。ただ、みんなが共通して「兄妹ってこんなもんだよね」というのを持っていた気はしましたね。僕には兄貴しかいないですけど、久しぶりに会ったら「おっ」みたいな感じで。

今回は松岡茉優ちゃんが自由に動き回ってお芝居してくれて、僕ら2人を繋ぐ役割を担ってくれたのが良かった。彼女はカメラが回っていない時も明るく立ち回って、雰囲気を作ってくれたんです。また、健とは以前も『天皇の料理番』で兄弟役を演じたこともあり、絶対的な信頼感があるし、尊敬しているので、うまくいきましたね。

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最終更新:2019/11/13(水) 20:03
集英社ハピプラニュース

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