ここから本文です

『ソーシャル・ネットワーク』脚本家、マーク・ザッカーバーグ氏を「真実を脅かす」と非難

11/13(水) 11:40配信

Rolling Stone Japan

映画『ソーシャル・ネットワーク』の脚本を務めたアーロン・ソーキンが、マーク・ザッカーバーグ氏への公開書簡を公表した。Facebook上の政治広告に対して事実確認を行わない、というザッカーバーグ氏の決定を受けて、同氏とFacebookは「真実を脅かしている」と非難した。

ソーキン監督はニューヨーク・タイムズ紙で公開された書簡の中で、『ソーシャル・ネットワーク』製作時の徹底した内容確認作業を振り返り、常にザッカーバーグ氏から訴えられないことを念頭に置いていたと述べた。その一環として、ソニーの弁護士に映画を分析させたばかりか、映画をFacebookの重役に見せ、彼らの意見を求めたという。それを踏まえたうえでソーキンは、ザッカーバーグ氏が最近ジョージタウン大学で行った演説で、憲法修正第1条を根拠に政治広告に対するFacebookの方針を弁護した箇所を引用し、「皮肉だと言わざるをえない」と述べた。

「言論の自由に対する固い信念には心から敬服します」と述べた後、ソーキンはこう続けた。「ですが、ばかげた嘘を垂れ流しにするなど、私もあなたも望んではいないでしょう。それは我々が下す最重要決定を汚すものです。その嘘は選挙や我々の生活、子供たちの人生に甚大な危険をもたらします」

ソーキンは、アメリカ国民の半数が情報源として真っ先にFacebookを挙げているという調査結果を引用し、Facebookの力と影響力を強調した。それを踏まえたうえで監督は、特別政治活動委員会の資金によって最近制作された政治広告を引き合いに出した。この広告では、民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏が息子への捜査を止めさせるべく、ウクライナの司法長官に10億ドルの賄賂を渡したという嘘の主張がなされていた。「あの広告はどこをどう見ても嘘八百です。それがあなたの会社のロゴの元で行われたのですよ」と、ソーキン。「マーク、あれは言論の自由を守るものではありません。真実への攻撃です」

ソーキン監督は、映画会社やTV局や出版社、雑誌社や新聞社とは違って「ユーザー発信のコンテンツの担い手が、ユーザーに代わって責任を負わねばならない」という法律がない点を指摘している。どうやらソーキンは、こうした法律がないゆえに、Facebookは誤解を招く広告内容を選別する気がないのだと言いたいようだ。公開書簡の最後に、監督はザッカーバーグ氏が最近行った議会での支離滅裂な証言を引用した。言論の自由を盾にFacebookの広告ポリシーを擁護する、同氏の主張がよくあらわれている。「民主主義においては多くの場合、我々は自分たちが支持する、または支持しない政治家たちの主張を自ら目にし、彼らの人格を自ら判断できるべきだと私は思います」

これに対しソーキンはこう皮肉った。「あなたがそのように感じているのだと最初から知っていたなら、私も映画の中で、ウィンクルボス兄弟がFacebookの創始者だと描いていたでしょうに」

Translated by Akiko Kato

JON BLISTEIN

最終更新:11/13(水) 11:40
Rolling Stone Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事