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中国人が日本人より離婚に踏み切りやすい事情

11/13(水) 5:50配信

東洋経済オンライン

 「〇〇さん、ついに結婚するらしいよ。でも、お相手の男性は賃貸住宅に住んでいるらしいんだよねえ……」

 そんなことがママさんたちのランチの話題になるぐらい、男性が家をもっていることが、中国では結婚の大きな条件になっています。

■中国人男性は、賃貸住みだと結婚できない

 中国語では「有車有房」といいます。自動車と家をもっている。実は、有車有房が結婚の条件になったのは、そう古いことではないのです。 

 かつては「門当戸対」ということがいわれました。門も戸も、家の格式のこと。当や対は、同程度という意味です。家庭環境や生活水準、育ちや価値観が似ていることが、まずは結婚の大前提とされたのです。

拙著『中国「草食セレブ」はなぜ日本が好きか』でも解説していますが、1990年代ですら、地方から出てきた男性が、上海や北京の女性と結婚するなんて、ちょっと考えられなかった。親が猛反対したのです。中国全土を人が行き来する時代を、親の世代は生きていません。北京の女性は、北京の男性と結婚するのが当たり前だった。都市戸籍と農村戸籍の違いがあって、配給の問題にも関わっていたからです。

 今は本人たちが納得すれば、どこ出身の人とでも結婚できるようになった。ただし、そのために生活力がより要求されるようになった。だから「家をもっているかどうか」が、これだけうるさくいわれるようになったのでしょう。

 ごく最近になって、プライドの高い上海や北京の親たちが、逆に娘を喜んで結婚させたいと願う地方出身者も登場しました。「鳳凰男」です。フェニックスマン。地方出身者ですから、基本的に家はもっていません。でも、将来性がある。

 鳳凰男に厳密な定義はないのですが、私のイメージでは、こんな感じです。

 地方の出身者で、必死に勉強して大都市の一流大学に進学。卒業後はBAT(百度、アリババ、テンセント)のようなIT系や、金融系の一流企業に就職。入社して5年ぐらい経てば年収1000万円を当たり前にもらう男性たちです。

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最終更新:11/13(水) 5:50
東洋経済オンライン

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