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【衝撃の実験結果】学生数の多い大学と少ない大学、視野の狭い学生を生み出しがちなのはどっち?|多様性の盲点

11/14(木) 20:30配信

クーリエ・ジャポン

自分が同意できる意見ばかりが流れてくる。意見の異なる派閥同士でどんどん対立が深まってゆく──ツイッターやフェイスブックのタイムラインを眺めていて、そんな傾向を感じたことはないだろうか。

インターネットが発達した現代社会では、常に誰かとつながっていることが当たり前になっている。これまでに触れることがなかった、遠い誰かの思想にも簡単にアクセスできる世の中だ。

そんな“多様性に満ちた”ネット社会に生まれたのが「エコーチャンバー(反響室)」──自分が「見たいもの」だけを見る人々が集まり、同じ意見を持つもの同士だけで語らう現象だ。世界が広がるほど人々の視野が狭まってゆくこの事態は、どのようなプロセスで起きるのだろうか?

大学に見る多様性

カンザス大学は、1865年に創立したカンザス州最大の大学だ。全キャンパスを合わせれば、世界中から集まった3万名近くの学生がいる。そのうち約3000名が非白人系で、6000名近くが州外から来ている。およそ2000名は25歳超の学生だ。この大学には多様な学生が集まっている。

科学分野においては、ここ数年にわたり「ソーシャル・ネットワークが形成されるプロセス」に注目が集まっている。多くの研究がなされているなかで最も興味深い研究のひとつが、アメリカ人の心理学教授、アンジェラ・バーンがカンザス州の各教育機関を対象におこなった研究だ。

舞台は上述のカンザス大学、そしてカンザス州にある小規模な5つの大学だ。ベイカー大学、ベサニー大学、ベセル大学、セントラル・クリスチャン大学とマクファーソン大学である。

研究者らはまず、学生たちを観察した。彼らが友人と一緒に過ごす様子を見守り、グループを形成するうえで学生が何を重視するか精査できるよう、アンケートもとった。

カンザス大学以外の5校は、ずっと小規模だ。カンザス大学の学生数3万名に比べ、他の5校の平均学生数は辛うじて1000名に届く程度。たとえば、マクファーソン大学の学生数は629名、ベセル大学はわずか437名だ。つまり、これらの大学における学生の多様性は少ないともいえるだろう。

ベセル大学には、州外から来ている学生はわずか105名しかいない。ベイカー大学とマクファーソン大学には、海外から来ている学生が1人もいないという。

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最終更新:12/6(金) 13:30
クーリエ・ジャポン

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