ここから本文です

レジェンド福藤豊、セルジオ越後氏も“憂慮”  日本アイスホッケーに未来はあるか〈dot.〉

11/14(木) 17:00配信

AERA dot.

 アイスホッケーはおもしろい。『氷上の格闘技』と呼ばれるほどの激しいファイト。チェスのような緻密な戦術。スピードスケートと違わぬ疾走感。語り尽くせぬほどの魅力にあふれ、一度見れば病みつきになる。

 しかし我が国ではアイスホッケーを目にする機会が年々、減っている。北米4大プロスポーツリーグの一つといわれるNHL(ナショナルホッケーリーグ)は、公式戦を日本開催したこともあった。地上波スポーツニュースで特集が組まれたり、NHK BSで定期的に録画中継もおこなわれていた。しかし現在は一部ケーブル局などでしか見られなくなった。そしてアジア最高峰であるはずの『アジアリーグ』も現在、窮地に陥っている。

 アジアリーグは03年に創設され、現在は日本、韓国、ロシア3カ国のプロリーグが参加している。それ以前の国内リーグ、『日本リーグ』時代は企業チーム参加が基本で、一時期は人気を誇った。しかしバブル崩壊などの景気に大きく左右され、企業撤退が相次いだことで苦肉の策としてアジアリーグは立ち上がった。

 リーグ創設から各チームは少しずつ企業色を払拭し地域密着を強めていた、その矢先に激震が襲った。リーグ参加中の伝統ある日本製紙アイスホッケー部の廃部が決定。プロチームの形態で、ひがし北海道クレインズが誕生したのは記憶に新しい。

 19~20年シーズンは全7チーム、日本からは王子イーグルス、日光アイスバックス、東北フリーブレイズ、ひがし北海道クレインズの計4チームが参加している。温かく見守るファンに支えられているが、集客等、苦戦しているのが現状だ。

「大きな課題はやはりお金の部分。ここが圧倒的に不足しているから、リーグ全体として小規模のものになってしまう」

 クレインズ監督に今年から就任したアルディス・ギルゲンソンス。まさに『渦中の栗を拾う』形となったホッケー強国ラトビアの名将は、リーグの現状を語ってくれた。

「人件費、試合運営、遠征費など、プロチームの運営にはお金がかかかる。最低限でもここにしっかりお金をかけないと、選手のコンディションやモチベーションに関わる。試合のレベルが高くなるかどうか、に関わる大きな問題。試合レベルが上がれば、注目もお金も集まる好循環が生まれる。若くて良い選手は多い。彼らを伸ばすためにもリーグの責任は大きい」

1/3ページ

最終更新:11/14(木) 17:00
AERA dot.

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事