【回答】 糖尿病の検査ではヘモグロビンA1cの測定が、皆さんに最も知られている検査だと思います。これは、主に過去1~2カ月間の血糖値がうまくコントロールされているかどうかを知ることができる検査です。糖尿病患者さんは、定期的に測定を行い、担当の先生から値について説明してもらっているかと思います。しかし、糖尿病の検査はヘモグロビンA1cだけではなく、他にも必要に応じて検査を行う場合があります。
今回は、糖尿病に関係する検査について説明していこうと思います。
【血糖値の検査】 静脈血の血糖測定
血糖を測定するといわれていますが、厳密には血液中のブドウ糖を測定しています。
腕の静脈から採血した血液を放置しておくと、採血した血液中で活動している(生きている)赤血球などにブドウ糖を消費され、血液中のブドウ糖濃度は低下します。そのため、それらの細胞の活動を止める目的で、フッ化ナトリウムという物質を添加した採血管で採取し、遠心分離を行い、上澄みの血漿(けっしょう)を用いて、病院の検査室で測定します。
方法としてはブドウ糖に酵素を反応させ、その際に作られる反応物質の吸光度(ある波長の光を通したときの光の吸収の程度)を測定します。ブドウ糖濃度の変化に伴って、吸光度の数値も変化することを利用し、吸光度の数値からブドウ糖濃度を知ることができます。
この方法により測定された血糖値の誤差は非常に少ないと考えられています。
【インスリン分泌能検査(1)】 75g 経口ブドウ糖負荷試験
糖尿病は、膵(すい)臓から分泌されるインスリン量の低下、あるいはインスリン抵抗性(肥満などでインスリンの作用が低下する状態)が原因といわれています。それではインスリン分泌能を測定する検査にはどのようなものがあるのでしょうか?
75g 経口ブドウ糖負荷試験という検査を実際に受けた方もおられるかと思います。これは、ブドウ糖を飲み、膵臓からのインスリン分泌を促し、よく反応しているか、機能が低下しているのかを知ることができる検査です。
この検査は、朝絶食(前日の飲酒は禁止で、午後9時以降は絶食)とし、75gのブドウ糖入り液体、レーランG液225 Lを5分以内に飲むところから開始されます(なお、トレーランGの組成はブドウ糖のみではなく、飲んだ後の腹部の症状を軽減する目的で、他の糖も低い割合で含まれています)。
最終更新:2019/11/14(木) 11:02
月刊糖尿病ライフ さかえ



















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