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シビック タイプRより速い! しかもオシャレ! ルノー メガーヌ R.S. トロフィーは究極のスーパー・ホットハッチだ!!

11/14(木) 21:12配信

GQ JAPAN

ルノーのハッチバック「メガーヌ」のハイパフォーマンス・モデル「R.S. トロフィー」に今尾直樹が試乗した。驚きの安定感とは?

【写真を見る】ホットハッチのポルシェとも言うべき痛快な走りとは?

メガーヌR.S. 史上、もっともパワフル

「かのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)量産FWD(前輪駆動)車最速の遺伝子」をうたうメガーヌ ルノー・スポール(R.S.)トロフィーの試乗会が筑波サーキット・コース2000で開かれた。

ルノーは本年4月5日に、このメガーヌR.S.トロフィーから後席その他を取っ払い、130kgもの軽量化を図ったスペシャルで北コースに挑み、7分40秒100という新記録を樹立。「量産FWD車最速」の看板を再び掲げるためにも、ルノー・スポールはトロフィーRを500台限定販売することを発表している。

トロフィーという名称は2005年のメガーヌ2 R.S.トロフィーという限定生産モデルで初めて使われ、メガーヌ3では3度、限定20台から、多くても450台までで登場している。どういうときにトロフィーとつけるのかは、たぶんラテン的な気まぐれだろうと筆者は思うけれど、それはともかく、新型トロフィーは初のカタログ・モデルになり、継続生産される。これはニュルブルクリンクFWD車最速の称号を賭けて、ホンダやフォルクスワーゲンの次なる挑戦を待っている、ということではあるまいか。

申しあげたかったのは、メガーヌR.S.トロフィーは天下一の難コース「グリーン・ヘル(緑の地獄)」に挑む“本格派”だという点である。スタンダードのR.S.とは、まずエンジンからして異なる。1.8リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンの最高出力を279psから300psに、390Nmの最大トルクを、6MTは400Nm、デュアル・クラッチの6EDC(エフィシェント・デュアル・クラッチ)は420Nmに増強している。

メガーヌR.S. 史上、もっともパワフルなこのエンジン、特徴はターボのタービンの軸受けに、ルノー・スポールのF1エンジンのテクノロジー「セラミック・ボール・ベアリング」を採用している点だ。スチール製より軽くて硬くて滑らかなので、応答時間が大幅に短縮できるという。

足まわりは、メガーヌR.S.同様、4コントロール(4輪操舵)と、HCC(ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)なるルノー・スポール自慢のダンパーにくわえ、シャシー・カップと呼ぶ硬派セッティングが施されている。いわく、スプリング・レートを前23%、後ろ35%、ダンパーのレートを各25%、フロントのアンチ・ロールバーとリア・アクスルの剛性を、それぞれ7%、11%あげている。狙いはもちろん、ロールを抑えて正確なハンドリングを得ることにある。

トルセン式メカニカルL.S.D.(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)も特筆すべき装備のひとつだし、ブレーキでは冷却性能を向上させるべくスリット入りのディスクを採用している。

エクステリアで目立つのは、F1のフロント・ウィング由来と思しきスポイラー(「F1タイプ・エアインテーク・ブレード」と呼ぶ)、真っ黒けの弓形のそれに“TOROPHY”と大書したデカールが貼られていること。もうひとつは、2014年発表のワンメイク用レーシング・マシンとして開発されたR.S. 01コンセプトとおなじ、サクラの花びらにも似たデザインのホイールが採用されていることだ(もっとも、試乗会にはO.Z.のホイールを履く個体もあって、保守的な筆者はこちらのほうがよいと思った)。

インテリアは、アルカンターラが表面に使われたレカロのフロント・バケット・シートと、これまた上部と下部にアルカンターラが貼られたナッパ・レザーのステアリングホイールが奢られている。

そうそう、アクティブ・バルブ付きのスポーツ・エグゾーストも目玉装備のひとつ。うしろから見ると、排気口がふたつあって、片方は閉じている。これを電子制御の走行切り替えシステムでコンフォート、ニュートラルからスポーツ、もしくはレースへと切り替えると、閉じていたバルブが開いて、エンジンのポテンシャルをフルに引き出すと同時にサウンドが変わる。

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最終更新:11/14(木) 21:12
GQ JAPAN

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