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中国政府、未成年者のゲーム時間と課金に制限 経済成長よりも子供の健全な成育を優先

11/14(木) 7:23配信

リアルサウンド

 中国政府は、未成年者のゲーム依存症を憂慮し、ゲームに対する大幅な制限を開始した。

 中国国務院の直属機構で、中国内のメディア・出版や海外の映画・テレビ番組等を規制する国家新聞出版広電総局が11月5日、ガイドラインを発表。これを受け、米国『CNN』は「中国は若者のビデオゲーム中毒を懸念し、門限を制定」と報じた(参考:https://edition.cnn.com/2019/11/06/asia/china-bans-online-games-minors-intl-hnk/index.html)。

・政府が取り決め、22時~8時はプレイ禁止、平日は90分、休日は3時間のみ
 『BBC』は「中国は新たなゲーム検閲で厳しい姿勢」と論じている(参考:https://www.bbc.com/news/world-asia-50315960)。

 中国は子供の近視の増加に対処するためにゲーム業界の規制を開始。18歳未満のゲーマーは、22時~8時の間にオンラインでプレイすることを禁止される。また、平日は90分、週末と祝日は3時間に制限。これはビデオゲーム中毒を抑制する中国の最新の動きで、当局は子供の健康を損なうとしている。

 中国政府の公式ガイドラインには、未成年者のプレイ時間制限が含まれているほか、8~16歳のゲーマーは1か月あたり最大200元(約3100円)、16~18歳のゲーマーはゲームアカウントで最大400元(約6200円)をゲームに費やすことが許されている。

 中国では、ビデオゲームが若者に悪影響を与えていると繰り返し批判されている。中国政府は2018年、子供の近視への対応、新しいオンラインゲームの数制限、プレイ時間制限、年齢制限システム開発のために、ゲーム審査機関の設立を発表した。同じ年、中国は新しいビデオゲームの承認を停止。これは9か月続き、収益性の高い業界に大きな打撃を与えた。

・ゲーム市場世界2位に転落した中国、さらなる影響は避けられない
 調査会社『Newzoo』は「中国は2018年に6億1,950万人のプレイヤーが379億ドルを費やし、世界最大のゲーム市場」と予測した(参考:https://newzoo.com/insights/infographics/china-games-market-2018/)。

 しかし「2019年は米国が世界最大のゲーム市場だ。米国は収益で中国を追い越す。中国では、新ゲームのライセンス9か月間凍結、子供のプレイ時間短縮の措置が、中国市場の成長に引き続き影響する」と報告している(参考:https://newzoo.com/insights/articles/the-global-games-market-will-generate-152-1-billion-in-2019-as-the-u-s-overtakes-china-as-the-biggest-market/)。

 世界的には、WHO(世界保健機関)は過度にゲームをプレイし日常生活が困難になるゲーム障害を国際疾病として正式に認定している(参考:https://www.who.int/features/qa/gaming-disorder/en/)が、国家単位での制限はこれまでに例のないことだ。

 中国政府は、国際競争力の高い中国の産業であるゲームの成長にブレーキを掛けてでも、青少年の健やかな発育に重点を置く方針を明確にした。余暇の過ごし方に政府が介入するという非常に厳格なものだが、経済成長まっしぐらになりがちが中国が、子供の健康を優先した点については、特筆すべきものだといってもいいだろう。

Nagata Tombo

最終更新:11/14(木) 7:23
リアルサウンド

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