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「恐怖人形」萩原利久インタビュー 「“寝坊に負ける恐怖”に勝るものは無いんじゃないか(笑)」

11/14(木) 6:00配信

ザテレビジョン

11月15日(金)より全国にて公開される映画「恐怖人形」。差出人不明の招待状によりキャンプ場に集められた男女が、怨念を吸い取り巨大化する謎の日本人形に襲われる姿を描いたホラー作品で、日向坂46・小坂菜緒が初主演を務めることでも話題となっている。

【写真を見る】レモンパネルを手に満面の笑みを浮かべてくれた萩原利久

今回、小坂演じる主人公・平井由梨の幼なじみ、中川真人を演じた萩原利久にインタビューを敢行。小坂ら共演者とのエピソードや、実際に対峙した“恐怖人形”の印象、ことし20歳を迎えた自身の変化などについて語ってもらった。

■ 真人は「男の究極形」!?

――まずは今回、映画「恐怖人形」でご自身が演じた役どころについて教えてください。

10万円欲しさにいかにも怪しいキャンプ場に行ってしまう、すごく純粋な真人くんという男の子なんですけど、役としては、一言で言うならば「マジでいいヤツ」だと思います。今まで僕が演じてきた役の中でも、もしかしたら一番いいヤツなんじゃないかってくらい、心がきれいで純粋な男の子ですね。

基本けんかとかも好きじゃないだろうし、普段は平和に過ごしているんだと思いますけど、いざという時には頼りにもなる、実は男気もあったりするという。わりと「男の究極形」なんじゃないかなと思っていたりしますね。好きな子もいるのかいないのか…。多分いるんでしょうけど(笑)、そこにはちょっと踏み込みきれない感じもあるキャラクターです。

――本格的なホラー作品への出演は本作が初めてかと思いますが、今回の作品のオファーを受けた際の感想をお聞かせください。

「挑戦」というテーマが自分の中ではありました。なかなかやったことのない作風ですし、役柄も僕は内向的なキャラクター(を演じること)がとても多い中で、ここまできれいな心を持った男の子もなかなか演じる機会も無かったですし。(共演者も)初共演の方ばかりでしたし、本当に「いろんな意味で挑戦になるな」というのが、自分の中で出てきた感情でしたね。

――ちなみに、ホラーの作品はお好きですか? 印象に残っている作品などあれば教えてください。

(友達などが)何人かいるシチュエーションで、誰かが「見たい!」って言ったら「じゃあ」って一緒に見たりします。その中でも、小学生の時に見た「リング」(1998年)は印象に残ってますね。大人数で見たんですけど、小さいながらにみんなで集まって、わざわざ部屋を暗くして、音を大きくしてキャーキャー言いながら見ていた思い出があります(笑)。

■ 自分が真人なら「きっと何かしらのアクションは起こします!」

――主演の小坂菜緒さんとは幼なじみという役どころでしたが、今回共演されてみて印象はいかがでしたか?

写真や初対面の時のイメージで、すごくクールな子だと勝手に思っていたんですよ。(初めてキャストが集まった)本読みの時はみんな緊張していて、その場ではなかなか打ち解けられる感じではなかったので。僕自身もちょっと、クールに見られようとすましていたんです。本当は全然そんな感じじゃないんですけど(笑)。

そんな印象のまま現場に入ったんですけど、話してみると小坂さんは意外とおしゃべりというか、コミュニケーションが好きな方なのかなという印象で。

撮影のメンバーがすごく仲の良い現場だったので、お昼休みになるとみんなで輪になって、ご飯を食べながらワイワイガヤガヤしていて。ホラーですけど現場は和気あいあいとしていたので、「人って第一印象ではわからないな」と最近で一番思った瞬間かもしれないです(笑)。

――「事件」を通して二人の関係がどうなっていくのかも注目ですが、演じている中で萩原さんは由梨と真人の関係をどう捉えていましたか?

真人はいいヤツだけど、ここだけは…(笑)。(二人は幼なじみだから)この関係が恐らく小さい頃からずーっと(変わらない)じゃないですか。それってなかなか、「ありそうでない関係」なんじゃないかなと思っていて。少なくとも僕の日常にあの関係性は存在しないので。

だから、真人って鈍感なのか、ビビっているのか、それともあえて行かないのか…。いろいろ考えたんですけど、台本の中で1年後の描写が出てきた時に、「あ、これは鈍感なんだな」って思いましたね。もちろん感情は(由梨に)向いているんだろうけど、(由梨から)向けられている思いには気づかないのかなというのが、僕の中で出てきた真人評です(笑)。

僕だったら(関係を)進めるか、それとも別の人のところに行くのかわからないですけど、さすがにきっと何かしらのアクションは起こしますね。あの関係性でずっといると、自分が訳分からなくなりそうで (笑)。「草食系」という言葉でも言い表せない真人の不思議な状態は、僕だったら変えちゃいます。

――「現場は和気あいあいとしていた」というお話がありましたが、その中でも現場の雰囲気を象徴するような出来事やエピソードなどはありますか?

僕は(涼太役の黒羽麻璃央、徹役の近藤雄介と)男子3人で同じ部屋に泊まっていたのですが、部屋に帰ると二人は少し年上だったので、兄貴みたいでした。撮影中は(お互い役に入っているので)そういう感じではなかったですけど、撮影2日目以降は兄貴たちに起こしてもらったり、結構甘えてましたね(笑)。

やっぱり一緒に生活すると、結構年齢も関係なく一気に距離が縮まるなと思いました。ああいう形でがっつり(生活を共にしながら)やるのは久々だったので。撮影は結構短い期間だったんですけど、その中でもたくさん話しましたし、日数のわりにはすごく濃い時間を過ごせました。

■ 「人形なのに生身の感触があるとゾワッとしました(笑)」

――先ほども「ホラー作品は初めて」というお話もありましたが、演じる上で感じた難しさはありましたか?

やっぱりやることが多いなと思いました。ただ(役者と)一対一で話しているわけではないので。アクション的な要素も出てきますし、怖がる表情(を演じる)とかもありますけど、そういったことよりも、人形とのやり取りのシーンではいろんなことを考えながらやらなきゃいけないなと思いましたね。

もちろん(自然な演技をするために)考えないでやりたいですけど、頭のいろんな部分を使って演じていました。映画を見ていただくお客さまには僕らのリアクションでどれだけ人形への恐怖心を感じとってもらわないといけないので、そういうところは普段お芝居をする時以上に意識していました。

正解が分からなかったですし、みんなのリアクションで人形がどんなものかを伝えなければいけないと思ったので。みんなのリアクションも受けながら、人形に向いてどう演じていくかとか、やること一つ一つがすごく新鮮でしたね。普段使わない神経を使った感覚ですね。

――予告編には巨大化した人形に襲われるシーンもありましたが、そんな人形と実際に対峙してみていかがでしたか?シーンの裏話なども教えてください。

迫力はすごいですよ。2mというサイズって、僕らの日常ではなかなか接する機会がない大きさなので。ましてや人形だから、顔の大きさといい(人間とは)頭身的にも違うし、すごく迫ってくる恐怖感はあの人形に感じさせられましたね。

この距離(目の前)に立つと、とてつもなく大きいんですよね。顔が大きいと距離以上に近く感じるというか。あと、手で握られるとちょっと…。人形なのに生身の感触があるとゾワッとしましたね(笑)。

■ 「これから何十年も戦っていかなきゃいけない恐怖」とは!?

――人形がチェーンソーを手にしているシーンもありましたが、襲ってくるシーンで萩原さんが一番「怖い」と思ったシーンは?

(人形は凶器を)何でも持ってますからね。包丁も持つわ、チェーンソーも持つわ…。なかなかしぶといですし。でも、ドアを開けて閉めようと思ったら腕を掴まれて、見たら目の前に人形がいるっていうシーンは、映像的にもビックリしてもらえるポイントだと思います。

あと、終盤で足が動かなくて走れないのに(人形が)迫ってくるシーンは、もう心折れますよね(笑)。同じ「迫ってくる」というシチュエーションでも、今回はいろんなパターンを味わいましたね。

体が動く時は「恐怖」や「焦り」の感情が出てきますけど、あの瞬間は恐怖よりも「絶望感」が強かったですし。シーンによって全然違う感情が生まれてくるのは、演じていて楽しかったです。

――作品にちなんで、最近ご自身の中で恐怖を感じたエピソードを教えてください。

なんだろう…。でも僕、人生において「寝坊に負ける恐怖」に勝るものは無いんじゃないかと思っています(笑)。朝7時起きとなると「今日は早く寝ないと」とか心構えもあると思うんですけど、意外と午後から用事がある時は一度起きても「もうひと眠りするか~」ってなりがちですし。

そうしてハッと気がついたら結構時間が経っていて「うわっ!」みたいな。あの恐怖は何度味わっても慣れないですね。寝てしまったことへの罪悪感はしょっちゅう感じていますし。これからも僕の人生、何十年も戦っていかなきゃいけない恐怖なんじゃないかなと思います(笑)。一番身近であり一番怖いです。

■ 「行く現場ごとに新しいものを見つけられた一年だった」

――ことしは「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)や「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」(テレビ東京ほか)といった話題作にも出演されて、ご自身にとっても飛躍の年となったかと思いますが、ふり返っていかがでしたか?

ことしは「3年A組」で始まって、ちょうど撮影中に20歳になったんですけど、自分の中では10代から20代に変わったことが一番大きかったですね。プライベートの過ごし方も、行ける場所も増えますし10代の頃から明確に変わったというか。

仕事の面では、現場でスタッフの皆さんとコミュニケーションを取れる機会が多くなりました。今まではスタッフさんとがっつり話す機会が無かったのですが、自分の見ていなかった視点からのお話を聞けたり、一番身近にいる人から(自分の演技が)どう見えているのか聞くことができて。行く現場ごとに結構新しいものを見つけられた一年だったかなと思います。

その中でも、録音部の方とは結構仲良くさせていただいて。録音部の皆さんは、撮影中(演技を見られず)音だけを聞いている場面もあって、特に録音技師さんは音を通して演技を「見て」いるというか。そうすると、僕がやっていたお芝居の表現が全然違う捉え方をされることがあったんです。

――スタッフの皆さんとお話しをされていた中で、印象に残っている言葉などはありますか?

極端な話、僕が(演技の中で)「怒り」を出していたとしたら、技師さんからは「結構『悲しみ』が強いのかなと思ったけど」と言われるような。

なので、もちろん映像としてはトータル(の演技)にはなりますけど、表情なら表情、声なら声っていう、パーツごとの演じ方を意識するようになりましたね。

スタッフさんの中でも、一つのシーンの感じ方、捉え方も全然違ったりするんです。段取りが終わった後に話していると、それぞれの解釈が聞けて。

そういうことはこれまで意外と聞いてこなかったので、お話を聞けることは楽しいですし、そこからヒントをもらって次のシーンに新たな要素を入れられたり。現場で自分がどう過ごすのかも含めて、20代になったタイミングで大きく変わりましたね。

――最後に、これから映画をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします!

何と言っても「恐怖人形」というだけあるので、人形が物語に大きく関わってきますし、この人形自体も、シンプルに「怖い」と受け取る方もいれば、どこか愛おしさを感じる方もいたりと、見てくださる方一人一人にいろんな捉え方をしていただけるんじゃないかなと思います。

見たことのないホラー映画になっていると思いますので、人形をとことん見ていただいて、それぞれの捉え方で受け入れていただけたら、きっと楽しい作品になると思います。ぜひご覧いただけたらうれしいです!

(ザテレビジョン)

最終更新:11/14(木) 6:00
ザテレビジョン

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