ここから本文です

香港の港町、古き良き時代の名残の海鮮料理、その場で調理 一人3200円

11/15(金) 17:12配信

NIKKEI STYLE

香港・九龍半島のビクトリア湾に面した鯉魚門(レイユームン)は鮮魚店と海鮮料理屋がひしめく港町だ。魚介類を購入してレストランに持ち込めば、すぐに調理して出してくれる。夕日が沈むビクトリア湾を眺めながら食べる新鮮な料理は絶品だ。
香港島東部の西湾河(サイワンホー)から小型のフェリーで約10分。鯉魚門の入り口である三家村フェリー乗り場に着く。ヨットや小型船が停泊する港を10分ほど歩くと、鮮魚店やレストランが集中するエリアになる。
迷路のような道に鮮魚店が所狭しと並んでおり、水槽には魚やアワビ、エビ、カニなどが生きた状態で入っている。巨大なロブスターやスーパーなどでは見かけない魚も多く、見て歩くだけで楽しい。
レストラン街の一番端にある料理店「南大門」に入ると、近くの鮮魚店「美和漁港海鮮」を案内された。店頭にある料理の写真を参考に、人数や大まかな希望を伝えると、おすすめを教えてくれる。
小さなエビとシャコ、マテ貝、小ぶりの魚を注文して材料費は1160香港ドル(約1万6千円)。自分で調理法を指定してもいいが、お任せも可能だ。食材にあわせてバランスよく調理してくれる。
エビはシンプルな酒蒸し。鮮度が高くぷりぷりした歯応えだ。マテ貝は野菜とあえてピリ辛いためになった。シャコはこの店名物のスパイシー揚げ。はさみで切りながら食べる。調理費は注文内容に応じて決まり、この日は1人あたり230香港ドル。イカの唐揚げやスープがサービスで付いた。自分で釣った魚を持ち込む人もいるようだ。
香港で鯉魚門のような伝統的な海鮮レストランは西貢(サイコン)などにもあるが、昔ながらの漁村は再開発で減りつつある。英国統治から中国返還、急速な経済発展の歴史を経て大規模デモに揺れる香港の古き良き時代の名残と言えるのかもしれない。
(香港=木原雄士)
[日経MJ 2019年11月4日付]

最終更新:11/16(土) 7:47
NIKKEI STYLE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事