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洗顔で「顔がピリッ」は脳腫瘍の可能性もあるので要注意

11/15(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「触診」とは医師が患者の体に触れることで異変を探り出す診察だが、患者自身が自分の肌の感覚の異変から重大疾患に気付けることもある。秋津医院院長で内科医の秋津壽男医師が注意を促すのは「顔面」の感覚の異常だ。

「脳神経に腫瘍ができると、まず顔の皮膚感覚に異常が生じます。顔を触った際に他人の顔に触れたような気がする場合、脳腫瘍を疑うべき。さらに洗顔した際に“ピリッ”とした痛みを感じたらすぐ受診しましょう」

 手足の触覚に異変が起きた場合も要注意だ。

「お風呂に手足が浸かった時に湯が熱いか冷たいかわかりにくかったり、指先が何かに触れた時にひと皮被ったような違和感があると、脊柱管狭窄症や頚椎ヘルニアで感覚神経が圧迫されている可能性があります。寝ている時に神経が圧迫されるので、これらの異変は朝方に出やすくなります」(同前)

 顔や指先に異変が生じた場合、どの科を受診するかにも注意を払いたい。

「単なる痺れではなく、神経が圧迫されることによる感覚の低下なので、神経内科を受診してください。整形外科では神経系の症状を見抜けないケースがあるので気をつけてほしい」(同前)

 一方で腰の上部から背中にかけて「ビリビリ」とした感覚が現われる場合は、より深刻な病気が潜んでいるかもしれない。

「左わき腹から背中にかけて、体の深い部分にビリビリという感覚が現われたら、膵炎や膵臓がんが疑われます。また右の腰からわき腹にかけて同様の感覚がある場合は、十二指腸潰瘍の可能性があります」(同前)

「しこり」も触覚で気づくことができる異変だ。健康な人が皮膚の下に感知するコリコリとしたしこりの多くはリンパ節の腫れで、風邪や感染症の際に発生する正常な生体防御反応なので重病の可能性は少ない。

 ただし、お腹のへそのあたりに脈打つように動くしこりの感触がある場合、腹部大動脈瘤の可能性がある。これは動脈硬化などで大動脈が膨らんでできたもので、破裂すると死に至るケースもある。すぐに循環器科や心臓血管科を受診したほうがよい。

※週刊ポスト2019年11月22日号

最終更新:11/15(金) 7:00
NEWS ポストセブン

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