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なぜトランプはバイデンを引きずり降ろしたいのか?

11/15(金) 12:15配信

Wedge

 今回のテーマは「なぜトランプはバイデンを引きずり降ろしたいのか?」です。ドナルド・トランプ米大統領は支持率が伸びないジョー・バイデン前副大統領(民主党)に対する攻撃の手を緩めません。トランプ大統領はバイデン氏の次男ハンター氏のウクライナ及び中国におけるビジネスを引き合いに出して、「腐敗している親子」というメッセージを有権者に発信しています。

 では、なぜトランプ氏は必至になってバイデン氏を引きずり降ろそうとしているのでしょうか。本稿ではその理由を説明します。

バイデンにこだわるトランプ

 トランプ大統領は11月4日、南部ケンタッキー州ルイビルで支持者集会を開き、「ウクライナから見返りを求めたのはバイデンの方だ」と強調しました。バイデン氏はハンター氏の汚職捜査をしていたとされるウクライナの検事総長を解任しないと、軍事支援を行わないと語ったと言うのです。その上で、「これこそ本当の見返りだ」と語気を強めて語りました。南部ルイジアナ州モンローで同月6日に行われた集会においても、同様の主張をしています。

 トランプ大統領を応援する保守系の米FOXニュースの司会者ショーン・ハニティー氏は、同大統領の発言に呼応するかのように、バイデン前副大統領を「見返りのジョー」と呼んで揶揄しました。

 確かに、バイデン氏がウクライナ政府に軍事支援をちらつかせて、同国の検事総長解任を迫ったことを自慢げに語っている様子がビデオに映っています。ただ米メディアは、汚職の疑いのある検事総長解任が目的で、ハンター氏とは無関係であったと報じています。

 さて、ウクライナ疑惑に関する公開の公聴会が11月13日から米議会下院で始まります。トップバッターは、ウィリアム・テイラー駐ウクライナ代理大使です。米メディアによれば、テイラー代理大使は「ウクライナがバイデン親子に対する捜査を確約するまで、軍事支援は保留されると明確に理解していた」と語ったと報じています。

 トランプ大統領は公聴会に関してホワイトハウス記者団に、「ハンターが証言しなければならない」と語りました。ここからも、トランプ氏はバイデン前副大統領に対して相当なこだわりを持っていることが分かります。

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最終更新:11/15(金) 12:15
Wedge

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