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僕がDJやりたい!と思った理由──52歳、DJをはじめる Vol.1

2019/11/15(金) 21:03配信

GQ JAPAN

バンドマンがなぜDJに憧れるのか

以前、とある歌謡曲バーに行ったとき、そこのDJがかけてる曲で、お客さんがメチャメチャ盛り上がってるのを見た。そのとき「こりゃすげえ……」と思ったのだ。だって、僕らがバンドでやってるようなことをたった1人でやっちゃってるし、曲もロック、ポップス、ディスコ、テクノ、ムード歌謡……などなんでもあり。バンドではぜったいできないような曲のバリエーション、セットリストでグイグイ盛り上げてるのを見て、すごく羨ましかった。

で、そのときから、密かに「DJやってみたい……」と思い続けていたのだ。以来、参加したパーティーやイベントでDJが曲をかけてると、などうやってんだろう?」と眺めていたりするんだけど、なんとなく見てるだけじゃぜんぜんわからない。

イマドキのDJっていうのは、アナログのレコード盤回して「キュキュキュッ!」とかするんじゃなくて(そういうのもあるんだろうけど)、パソコンと機材をつないでデジタル音源を使ってやっている、というのぐらいはわかるけれど。

で、もし自分が若者だったら、まわりに「DJやってます」って友だちがいて教えてもらったり、クラブに通って見よう見まねで覚える……なんてこともできるんだろうけど、オヤジだからDJを趣味にしている友だちもいないし、クラブに通う根性もない。そこで今回、この場を借りて「52歳、DJをはじめる」という企画を立て、全国に5万人はいるであろう「DJやってみたい……」というオジサン(とオバサン)、DJをやってみたいけどシャイでなかなか一歩踏み出せない若者に成り代わり、その道に入門してみようと思ったのである。

“シオリー・ブラッドショー”に弟子入りする

長い前フリになったが、兎にも角にもまずはDJのイロハを教えてくれる先生を見つけなくては始まらない。そこでGQ編集部員でDJもできるシノハラさんに相談したところ、「そういうことならこの人がいいと思います」と紹介してくれたのが「Shioriy Bradshaw(シオリー ブラッドショー)」さん。東京を中心にさまざまなクラブイベントで活動する女性DJで、ヒップホップ、ハウス、テクノ、EDMなどさまざまな音楽ジャンルを網羅しているという。

シノハラさんの意見は、「あまり偏らず、オールラウンドに曲をかけるDJに習ったほうがいいのでは」とのことだった。確かに僕じしん「DJをやってみたい」と思った動機のひとつとしては、これまで自分が聴いたり演ったりしてきた曲だけじゃなく「あたらしい音楽を知りたい」という気持ちもあった。だからその提案は「我が意を得たり」というものだった。

さっそくシノハラさんを通じてオファーすると、シオリーさんは年齢ダブルスコア・オヤジからの「弟子入り」志願を快く引き受けてくれた。志望動機をカクカクシカジカ伝えると、ヤル気と時間さえあるなら、ちょっとした“ハコ”で回せる程度には教えてくれるという。
そして晴れて弟子入りした僕に、シオリー師匠から与えられた最初のミッションは「まずDJとはどういうことをやるのか、見に来てください」というものだった。

そこで僕は11月某日夜、渋谷駅近くにあるDJバー「WREP(レップ)」に向かった。この日、シオリー師匠がプレイするのを見学するためだ。

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最終更新:2019/11/15(金) 21:03
GQ JAPAN

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