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介護のために40代で会社を辞めた女性が、フリーランス&週3ワークの日々から得たもの

11/15(金) 17:33配信

webマガジン mi-mollet

人生100年時代の「自分らしい人生」って、どうデザインしていけばいいのでしょう?
多様な生き方・働き方を実現する女性専門の人材エージェントWaris(ワリス)共同代表の田中美和さんが、転職や再就職、独立などの「ライフシフト」を経験した女性たちのリアルストーリーを通じて人生100年時代を生き抜くキャリアのヒントをお届けしていきます。 ※文中の氏名は仮名です。


佐藤奈美さんが40代後半でフリーランスになったのはご両親の介護がきっかけでした。

「同居している父が腎臓の病気になり人工透析が必要になってしまったんです。母も体調が思わしくなく、とても父の介護ができる状況ではありませんでした。加えて、当時勤務していた会社のほうから残業や休日出勤が発生する部署への異動を打診されまして……。難しいという話はしたのですが、会社としてはぜひやってほしいということで。業務負荷が軽い部署への異動もできず、考えたすえに退職しました」

 当時勤務していた教育系企業には10年以上にわたり在籍。会社の主要な部署はほとんど経験したと言います。

「マネージャーという肩書ではありませんでしたが、プロジェクトマネジャーとして5~6名のメンバーを取りまとめる立場でした」

会社として柔軟な働き方の制度は整っているものの、当時の佐藤さんが求めるワークライフバランスを実現することは難しかったそうです。

「人事担当者や上司とは何度も話し合いをしましたが、そうは言っても家族ではない他人なわけで。組織側がどこまでこちらの事情を理解してくれているかというと……難しいところがありますよね。父の治療も始まったばかりで先行きが見えない。そんななかで業務調整をしなくてはならず、会社側と私の間での意思疎通がうまくいかない部分はありました」

会社員として働く以上、企業側の期待する業務や役割を遂行することが必要になります。個人が組織にあわせるのか、組織が個人にあわせるのか……。両方大切ではありますが、組織が数百名規模になってくるとなかなか個人の事情にあわせた制度運用が難しくなるのも事実です。さまざまなライフイベントやライフワークとの両立を考えたときに、「会社をやめる」という決断をする女性は少なくありません。佐藤さんもそんな一人でした。

一方で佐藤さんの中では「やりきった」という想いもありました。

「10年以上同じ会社に勤務して、さまざまな経験をさせてもらいました。退職を機にむしろ新しい働き方や、自分のやりたかったことに挑戦するチャンスかもしれない、そう思いました」

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最終更新:11/15(金) 17:33
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