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RJCカーオブザイヤーを日産・三菱共同開発の「軽」が受賞した理由

11/15(金) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

● 「デイズ(日産)」と 「eKワゴン(三菱自)」が受賞

 今年もカーオブザイヤーのシーズンに入ってきた。

 NPO法人・RJC(日本自動車研究者・ジャーナリスト会議)は、12日にツインリンクもてぎで2020年次RJCカーオブザイヤーの最終選考会を開催した。ツインリンクもてぎのコースでの6ベスト全車の試乗を終えた投票の結果、カーオブザイヤーに日産と三菱自の共同開発による軽自動車「デイズ(日産)」と「eKワゴン(三菱自)」が選ばれた。

 また、RJCカーオブザイヤー・インポート(輸入車)には、ビー・エム・ダブリューのBMW3シリーズが選ばれた。テクノロジーオブザイヤーには、日産のプロパイロット2.0、特別賞として急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」のCHAdeMO協議会が受賞した。

 RJCは、毎年11月から翌年10月までの1年間に発表・発売された新型車から国産車をカーオブザイヤーとして選び、輸入車はカーオブザイヤー・インポートとして選んでいる。

 第1次選考で6ベストを選び、その中から最終選考でカーオブザイヤーを選ぶことになるが、今回は軽自動車が接戦で、ダイハツの「タント」、ホンダの「N―WGN」と日産・三菱自の共同開発「デイズ」・「eKワゴン」が三つどもえとなったなかで、日産と三菱自が初めて共同開発した軽自動車が栄冠に輝いた。

 筆者は、このRJCカーオブザイヤー選考委員としてツインリンクもてぎでの12日の最終選考会投票にも参加していたが、この軽自動車の争いの中で6ベストに残っていたトヨタ「RAV4」、マツダ「MAZDA3」、日産「スカイライン3.0Lモデル」はやや蚊帳の外であった。

 筆者自身は、これら各社の新型軽自動車を試乗してそれぞれの特徴と軽自動車らしからぬ性能を体感したが、あくまでも軽自動車は日本だけの660ccエンジンと、長さ・高さ・幅の規格内で工夫を極めたスモールカーである。むしろ、RAV4やMAZDA3の新型車としての出来映えに大きな魅力を感じたのが偽らざる感想だ。

● 「MAZDA3」の評価が 低いのはどうかと疑問

 特に、翌13日にはマツダの広島本社工場に飛びマツダの生産技術・工場見学会に参加してマツダのクルマづくりのこだわり、魂動デザイン実現へのこだわりを目の当たりにしただけに、マツダの新世代商品の第1弾である「MAZDA3」の評価が低いのはどうかとの疑問をもった。

 北米でエントリーセダンとして評価を受けているのにもかかわらず、セダン全体の需要減で売れ行きがかんばしくないことに加え、究極の内燃機関との呼び声が高かったSKYACTIV-Xの国内搭載車発売が遅れたことで評価を落としたのだろうが、本社エンジン工場では、欧州での高い売れ行きに続いて満を持して日本国内向けのスカイ―Xの量産に入り、12月からの国内市場投入に向かっていた。

 ともあれ、RJCカーオブザイヤーは、日産・三菱共同開発のデイズ/eKワゴンと、初めての複数社の授賞となった。その授賞理由は、新開発のプラットフォーム、パワートレインの採用により、優れた居住性、積極性を実現するとともに、走行距離、環境性能も向上したこと。また、軽自動車では初めて先進運転支援システム「プロパイロット(三菱名=マイパイロット)を搭載することでドライバーの負担を軽減し、軽自動車の活用領域を大きく広げた――ということである。

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最終更新:11/15(金) 6:01
ダイヤモンド・オンライン

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