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「女性が下に見られているのは間違いない」:職場での「性差別」、元エージェンシー幹部の告白

11/16(土) 12:11配信

DIGIDAY[日本版]

#MeToo(#ミートゥー)や#Time’s Up(タイムズアップ:#MeTooに続くセクハラ糾弾運動)といったムーブメントがニュースをにぎわし続けるなか、職場環境における男女不平等に対する認識は以前にも増して高まっている。

しかし、ある元エージェンシー幹部によれば、メディアエージェンシーには、これまでほどあからさまではないものの、依然として性差別がはびこっているという。匿名を条件に本音を語ってもらうDIGIDAYの告白シリーズ。今回は、ある女性エグゼクティブが、以前働いていたエージェンシーで日常的に行われていた性差別が、組織のカルチャーにも個人のキャリアにも影響を及ぼし、仕事を辞めなければならないほどだったことを明らかにしてくれた。

以下、インタビューの抄訳だ。一部編集してある。

──そのメディアエージェンシーでは、どんな性差別があった?

私はホールディンググループエージェンシーのシニアパートナーという立場だったのにかかわらず、エグゼクティブチームの男性たちが誰もやらされたことのないような厄介な仕事をいろいろと命じられた。誰も対応したくないような問題が発生すると、いつも私が送り込まれる。アメリカ中西部まで出張し、あるチームに、東海岸に移ってこない限りあなたたちの職はもうない、と伝えるような仕事もあった。しかも私の担当業務ではないのに、だ。上司は「どうなったか電話で知らせてくれ」というだけで、それ以上のサポートはなかった。

男性エグゼクティブたちが陰で私を笑い者にしているのが、ひしひしと感じられた。細かいところ以外でも、私はクライアントにサーチを売り込む部門の責任者として、その先のキャリアがうまくイメージできなかったのに対して、同僚男性たちはかなり明確なキャリアパスを構想していた。

──ほかにも性差別の具体的な例を挙げてほしい

マーケティングの世界には間違いなく女性蔑視があり、女性はそれにうまく対応しなければならない。特に私が働いていたようなメディアエージェンシーには、女性を受け入れる空気があまりなかった。何か戦略を提案しても、見下したような反応をされることが多い。ソーシャル部門とサーチ部門、両方の収益をメインネットワーク全体で増やす戦略を提案したところ、あるシニアエグゼクティブが上から目線で意見してきたことがあったのを覚えている。彼と同じような立場にいる男性たちは大抵そんな感じで尊大だった。

クライアントが開催するイベントに、スポンサーとしてGoogleとFacebookについてもらいたいというアイディアを出したところ、そのシニアエグゼクティブがしてきたフィードバックが、ほぼ「その2社との付き合い方には注意したほうがいい」という内容だけだったこともあった。そんなに酷いことを言われていないじゃないかと思うかもしれないが、言い方が本当に横柄で、馬鹿にしていたのだ。GoogleやFacebookと仕事をするのに、慎重に進めるのは当然のことだ。「私はあなたが思っているより、よっぽど優秀な人間だ」と、胸のなかでつぶやいた覚えがある。

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最終更新:11/16(土) 12:11
DIGIDAY[日本版]

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