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DeNA・石川雄洋 個人的な数字よりもとにかく優勝/区切りのシーズンを終えて

11/16(土) 12:02配信

週刊ベースボールONLINE

 特別な選手だけが許される時間だった。試合を止めたセレモニーで、石川雄洋の胸が熱を帯びた。プロ野球301人目となる通算1000安打。「僕は人に恵まれたと思っています」と穏やかな笑みを浮かべたのは、8月4日の巨人戦(横浜)だった。1点をリードした6回。先頭で桜井俊貴のカットボールを右翼線へ運んだ。最後は三塁へのヘッドスライディングで達成。客席には故郷の静岡から両親を招待し「その日しか見に来られなかったので、本当によかったです」と一発で決めてみせた。

 自己最多の138試合に出場した2014年をピークに、二塁のポジションを明け渡すようになった。中畑清監督からバトンを受け、2016年にラミレス監督が就任。若手重用の流れは加速した。主力の看板を背負って以降、昨年は自己最少の41試合。「結果が出なければクビになる」と腹をくくり、黙々と出番に備えてきた。今季は4月29日の巨人戦(東京ドーム)で初昇格を果たし、決勝の1号2ランを含む3安打2打点。連敗を10で止めた一撃は感動を呼んだ。

「腐らずやろうな」といつも声を掛けてくれた後藤武敏(現楽天二軍打撃コーチ)ら偉大な先輩がチームを去り、33歳はチーム日本人最年長。ここ数年は、自由契約からはい上がったヤクルト・坂口智隆の存在が励みだ。「個人的な数字の目標はないです。とにかく優勝したい」。誰もが一目置く走塁術や小技で作戦実行に貢献。主将の筒香嘉智がメジャー挑戦を表明しても、大きな柱が支えてくれる。

写真=大賀章好

週刊ベースボール

最終更新:11/16(土) 12:02
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