人が生き生きと暮らしている街には必ず、地元の人々が集ういい店がある。土地に根を張りつつ、新しい感覚で秋田を盛り上げているスポットを紹介します。
【写真】センスのいいショップが充実
倉庫のプロデュースは、亀の町エリアの盛り上げ役である空間デザイン会社の〈See Visions〉が担当。
秋田市内で今、最もホットなエリアである南通の亀の町に、2019年6月にオープンした複合施設。秋田で味噌や醤油を製造する老舗メーカー〈ヤマキウ〉が所有する築43年の倉庫をリノベーションした巨大空間で、10のショップと6つのオフィス、コワーキングスペースが入っている。
図書コーナーは〈まど枠〉の伊藤さんによる選書。
フロアの中央には誰もが自由に使えるパブリックスペースがあり、小さな図書館「ライブラリ・アー」を常設。本を読んだり、施設内のグロッサリーで買ったお弁当を食べたり、ただ友人とお喋りをしたり、思い思いに過ごすことができる。
倉庫内に小さな商店街があるような空間構成。
ショップを巡って買い物を楽しむもよし、散策の合間に休憩場として使うもよし。地元の人も、旅行で秋田を訪れた人も、垣根なく時間を過ごすことのできる開かれた空間だ。
ロゴデザインなども〈See Visions〉が手がけた。
ヤマキウ南倉庫
秋田県秋田市南通亀の町4-15
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
作り手の静かな熱を感じる、雑貨とクラフト「まど枠」
TATAMIZE〉などの洋服、〈MOONSTAR〉のシューズなども取り扱う。
秋田市大町にあった川反中央ビルから移転してきた、雑貨と工芸品、そして洋服も扱うセレクトショップ。オープン当初から扱っている秋田出身の陶芸家・田村一の器や、秋田を拠点に活動するガラス作家・境田亜希の作品などが整然と並ぶ。
淡い色合いと繊細なフォルムが人気の田村一の器。
集められたモノにどこか同じ空気が漂っているのは、オーナーである伊藤幹子さんの審美眼にしっかりと軸があるから。女性らしい可憐さと、作り手のこだわりを感じる凛とした佇まい。2つが同居したアイテムが見つかる店だ。
最終更新:11/16(土) 10:40
講談社 JOSEISHI.NET
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