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【ヒットの法則56】ポルシェ911カレラSカブリオレはオープンの爽快感も味わえる贅沢な“911”

11/16(土) 12:02配信

Webモーターマガジン

911本来の走りを実現するためソフトトップを採用

2005年、次々と拡充されていく997型ポルシェ911のバリエーションのひとつとして、カブリオレモデルが日本に上陸した。「911はクーペに限る」というファンが多い一方で、カブリオレモデルも根強い人気を誇っているが、997型のカブリオレはどうだったか。日本での試乗を通して、その魅力を探ってみたい。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年8月号より)

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オープンカーとしての適性を備える一方で、ルーフを閉じてしまえばフィクスドクーペとしての耐候性や防盗性をも確保できる。そんな理由からか、このところのオープンモデルはいわゆる「クーペカブリオレ」方式のボディが世界で大人気。

このタイプのボディを世に広めた立役者であるメルセデス・ベンツSLKは2代目モデルとなってルーフの機能性をさらに大幅向上。高価なモデルにだけでなくプジョー206やダイハツ・コペンなど、コンパクトカーまでもが、こぞってこうしたルーフシステムに食指を伸ばしているのが最近目立つ傾向だ。

しかし、そうした状況にあって、911カブリオレが今回も頑なにソフトトップ方式の採用に拘ったのは、もちろんそれなりの理由が考えられる。「確かに、開発の過程でクーペカブリオレ式のルーフをまったく考えなかったと言えばそれはウソになる。が、我々が新しい911のオープントップをソフトトップ方式と決定したのは、開発の極めて早期の段階」とポルシェでは述べている。

「スポーツカーである911のオープンモデルにとって軽量で低重心であることは最優先事項。実際、ホワイトボディ状態の比較で言えば、カブリオレのそれはクーペに対してわずかに7kgの増加しか示していない」とポルシェの開発陣は胸を張る。

というわけで、スペイン・セビリアで開催された国際試乗会からおよそ4カ月。今度は箱根での再会となった911カブリオレは、相変わらず魅力的なルックスの持ち主だった。

もちろん、 猫背スタイルのクーペのプロポーションも、911という歴史あるモデルならではのビューポイントではある。「911はクーペに限る」という意見の人がいてもそれも当然だろう。が、そうしてクーペというイメージの強いモデルでもあるだけに、逆にルーフを下ろした姿がちょっと新鮮で意外性も漂うというのは事実。いずれにしても「こちらにはこちらなりのカッコ良さがある」というのがぼくの印象。もちろん、フロント周りの造形はクーペのカレラ/カレラSと同様で、もはや「ボクスターと見間違う」という心配もないだろう。

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最終更新:11/16(土) 12:02
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