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【試乗】アウディQ8は速さとカッコよさを併せ持つスタイリッシュSUVの代表格だ

11/16(土) 15:00配信

Webモーターマガジン

注目度が高まるクーペスタイルのSUV

速さを極めるSUVがたくさん出てきた一方で、カッコよさもアピールするべくクーペスタイルにしたSUVも増える傾向にある。そんな最近の流行の最先端をいくのがアウディQ8だ。(Motor Magazine 2019年12月号より)

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今やセダンやワゴンと完全に並び立つ、自動車の基本形態のひとつとなったSUV。それだけにワゴンの要素をミックスしたクロスオーバーモデルや、最近ではハッチバックとの融合を考えたようなコンパクトSUVなど、様々なスタイリングが考案されてきた。

そんなSUVスタイルの変化球として早い時期に定着したのが、ルーフラインを後半で落とし込んでクーペ風に見せるという手法。これを最初に編み出して見せたのが、BMWが2008年にSAC:スポーツアクティビティクーペと銘打って送り出した「X6」だ。

厚みのあるテールエンドをそのままに、極端にルーフ後端を絞り込んだため後方視界に難があり、後席での閉塞感が強めなどパッケージングに荒削りさも散見された初代X6だが、世に出てみれば世界中で大ヒット。SUVは実用性も高くて好きだけれど、あの重々しい造形がもうひとつノノ、と思っていた潜在ユーザーの掘り起こしに見事に成功した。

BMWは即座にX3ベースのSACとなるX4をリリースしてシリーズ化。メルセデスベンツはGLEクーペ/GLCクーペを2015年あたりからラインナップに加え、こちらも人気は上々だ。

この他にも、2代目が先日上陸したレンジローバー イヴォークなどはクーペルックSUVの先逹の1台と言えるし、SUVでは新興勢力となるジャガーEペイス/Fペイスや、同じくSUV初参入のランボルギーニ ウルスなどは、元々クーペテイストでデザインされた感が強い。

さらにポルシェもカイエンクーペを投入するなど、今やクーペルックはSUVの本流になる気配すら見せてきている。

クーペSUVを本流に据えたQシリーズのフラッグシップ

そんな最新のSUVトレンドを体現しているのがアウディである。同ブランドとしては初のクーペスタイルSUVとなる「Q8」を投入し、これこそがQシリーズのフラッグシップと宣言した。これまで傍流という雰囲気の強かったクーペSUVを本流に据えた。

Q8がベースとしているのは、2016年に2代目へと進化したフルサイズSUVのQ7だ。これに比べQ8は全長が75mm短く、全高が30mm低い一方で、全幅は25mmワイド化されている。

全高が低くなったことに加え、サッシュレスウインドウの採用もあってか、サイドのウインドウグラフィックは天地方向にややスリムになった。全長の縮小は主にリアのオーバーハングを削ったようで、Q7に対して格段に軽快な雰囲気のテールエンドとなっている。

ただしルーフラインを極端に絞り込まず、ルーフ後端を前進させる手法でファストバック風の佇まいを作り出している。これに伴いスリムな前傾したCピラーが生まれたが、そのピラーデザインは往年のビッグクワトロがモチーフだそうだ。曲線を用いてルーフラインをやや強引に絞り込んでいるクーペSUVが多い中で、直線的な構成のQ8のテールエンドは、スッキリとしていて魅力的だ。

これらによってQ7ではオプションで選べたサードシートの設定はないが、3人分に割り切った後席スペースはかなり広大。40対20対40の分割可倒式の座面スライドを前に出しても十分座れるし、後席最大にセットした時のゆったり感は大型SUVに相応しい。加えて荷室も605~1755Lと十分な容量を確保している。

一方コクピットは、先にデビューしたA6やA8とよく似た雰囲気。センターに2つのタッチパネルを据えてスイッチ類を大幅に整理しているため、スッキリとしていてモダンな空間だ。

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最終更新:11/16(土) 15:00
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