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BMW新型8シリーズの本命はシリーズ唯一のグランクーペ?

11/16(土) 21:14配信

GQ JAPAN

ドイツや日本をはじめ、中国などでも激戦の様相が広がるラグジュアリー4ドアクーペ というカテゴリーに新たに参戦したのが復活を遂げたBMWの8シリーズグランクーペだ。ノッチバックを採用し、パフォーマンスとスタイリングを追求したグランクーペの実力を検証してみたい。

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8シリーズの本命?

クーペの導入に始まって、コンバーチブル、そして最強のM8と、予定どおりバリエーションを増やしてきた8シリーズ。けれども、“本命”は別にあった。グランクーペだ。

8シリーズの流麗なフォルムとダイナミックな性能を妥協することなく引き継いだうえで、プラクティカルな4ドア4シーター(短時間ならもう+1も可能)としたモデルである。

パフォーマンス重視のラグジュアリィな高級4ドアクーペは、ピュアな2ドア(それゆえ格好だけで言えばやっぱりコッチの方がいいと思うのだけれど)よりも今や売れセンとなっていて、ライバルたちも多い。

たとえば元祖というべきメルセデスベンツCLSクラスにはじまって、アウディA7やポルシェパナメーラはその代表モデルだろう。また、より高性能を狙う向きにはメルセデスAMG4ドアGTやアストンマーティン・ラピード、パナメーラの上級グレードも好敵手となりうる(たとえばグランクーペ版のM8)。

近年、このカテゴリーは特にアメリカやイギリス、ドイツ、日本といった“自動車先進国”マーケットと、そもそも4ドアへの期待が大きい中国市場において人気を博すようになったという。

シリーズ唯一となる2駆も魅力

基本的なメカニズムは既に登場済みの8シリーズクーペ&コンバーチブルに準じたもの。ただし、クーペより205ミリもホイールベースを延長して後席を広げたほか、60ミリ背が高く、幅だって実は30ミリ広がった。トータルでみれば230ミリも全長が長くなっているから、実際、傍目にみてもかなり大型の4ドアクーペである。

後席のためとはいえ随分と気前よくメタボにしたね、と、エンジニアに突っ込んでみれば、確かにかなり大きくはしたけれども、8シリーズらしいダイナミックパフォーマンスは何ら犠牲になっていないという。

本当かどうか。ポルトガルで開催された国際試乗会でそのことを確かめるべく、まずは最もベーシックなグレードである840iに乗り込んだ。340ps&500Nmの3リッター直6ターボエンジンをフロントミドに積んでいる。その他のグレードラインナップは840dとM850iでいずれもxドライブ(4WD)だから、8シリーズを二駆(FR)でドライブできる唯一のチャンスが840iというわけ。

はたして、アルガルヴェ地方のワインディングロードを駆ってみれば、エンジニアの自信は決して的外れなものではないことがわかった。

なにしろ、後の座席を視界に入れることなく、前を向いてドライブしている限りにおいて、良好なパワーフィールに恵まれたハンドリングの実に楽しい、つまりは8シリーズらしさに溢れた大型GTカーに終始した。

そもそも2駆(FR)の8シリーズに試乗するのは初めてだったが、よくできたドライブ制御(4WD)のステアフィールと比べても、いっそう手応えもすっきりとしているという印象で、たいへん好ましい。前アシはドライバーの操作に応じて、まるで雑味のない、非常にクリアな動きをみせる。コーナーを曲がっていく際、望みの位置に前輪を正確に置ける感覚は3シリーズ以上のBMWに共通する“らしさ”だ。運転好きなら、一発で気に入ってしまう類の操縦感覚だと思う。

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最終更新:11/16(土) 21:14
GQ JAPAN

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