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「反抗期とかありませんでした」親との仲を自慢する男との結婚に潜む、意外な落とし穴

11/16(土) 5:20配信

東京カレンダー

-この結婚、本当に正解だった?-

かつては見つめ合うことに夢中であった恋人同士が結婚し、夫婦になる。

非日常であったはずのときめきは日常となり、生活の中でみるみる色褪せていってしまう…。

当連載では、結婚3年目の危機にぶち当たった夫婦が男女交互に登場する。

危機を無事に乗り越える夫婦と、終わりを迎えてしまう夫婦。その違いは一体、どこにあるのか-?

前回は、狙い通り良家の子息と結婚したが、姑の過干渉に悩む、土屋美咲の結婚3年目の後悔を紹介した。今回は美咲の夫・和宏の言い分。

度を過ぎた、実家の過干渉–夫の言い分-

夫:土屋和宏(仮名)
年齢:30歳
職業:大手総合商社


「昔から、家族仲が良いのが自慢なんです」

丸の内仲通りのイタリアンで、土屋和宏は嬉しそうに語った。

「人に話すと驚かれるのですが…2歳年下の弟とはほぼ毎日LINEしていますし、二人で飲みに行ったり買い物に行ったりもよくします。

父親は仕事が忙しくあまり絡みがありませんが、母親とはめちゃくちゃ仲良しですね。

僕の体をいつも気遣ってくれて…2日に一度はLINEがきます。社会人になって一人暮らしをしてからも、週末ごとに家に来て掃除したり料理したりしてくれていました。感謝しかありません」

一人暮らしの家に、毎週末母親が来る…?しかも20代半ばの男性の家に。

人によってはかなり鬱陶しいと思うのだが、和宏の語り口に嫌悪の色はない。むしろ心からの感謝を込めた口ぶりで、にこやかに語った。

「子どもができてからは、3日に一度は家に来て妻のサポートまでしてくれているんです」

両親とうまくやれない女性とは、結婚できません

前回のインタビューで、妻・美咲は姑の過干渉に辟易している様子だった。

そのことに、和宏は全く気がついていないのだろうか。

「妻がどう思っているか、ですか?そうですね…子どもが生まれて母が家に足繁く通うようになった当初『お義母さんに、そんなに頻繁に家に来なくても平気だって伝えて』と言われたことはあります。柔らかい言い方ではありましたが、その表情から、あまり快く思っていないことはわかりました」

実は、妻の内心を察知していたという和宏。

しかしその後に続けた言葉は、そんな妻の本音を完全に無視する意見だった。

「一応、美咲に言われた通り母には伝えました。でも母はそもそも、むしろ孫に会いたくて来ていますから。

それに母が子どもの面倒を見ていてくれれば、妻だって助かるはずなんです。買い物も掃除も料理だってしやすい。

実際、母が来てくれている日は夕食が豪華です。どちらが作っているのかまでは、僕にはわかりませんが」

確かに、和宏の母に悪気は一切ないのだ。しかも母が頻繁に家に来ることで和宏自身もメリットを享受しており、苦言を呈してやめさせる理由がない、というのが彼の言い分である。

「そもそも…」と、和宏はまったく悪びれずに言葉を続ける。

「僕は美咲のことを一目で気に入っていたし、何度かデートをするうちに結婚のイメージもできたので、付き合って間もなく広尾の実家に招き、両親にも紹介しました。

そのとき彼女、言ってたんですよ。『すごく素敵な両親だね』って。『家族みんな仲が良くて、こんな家庭に憧れる』って目を輝かせていたんです。

それを聞いて、僕は結婚するなら彼女だって確信したんだ」

両親と友好的な関係を築けるかどうか。それがそもそも結婚の条件だったと語る和宏はさらに、こうはっきりと言い切った。

「僕の両親とうまくやれない女性とは、結婚できません。たとえその子がどんなに素敵であったとしても」

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最終更新:11/16(土) 5:20
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