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野生のイルカと人間で漁をする!? オーストラリア国立公園 モートン島

11/16(土) 21:00配信

CREA WEB

#185 Moreton Islandモートン島(クイーンズランド州オーストラリア) ブリスベンの東沖約40キロに浮かぶモートン島は、ブリスベンっ子にとって週末にでもひょいと行けるレクリエーション・アイランド。年間17万人ものツーリストが訪れ、日本人にとってもポピュラーな島のひとつです。

 長さ37キロ×幅10キロの楔形をした島の西側には、タンガルーマ・アイランド・リゾートというこの島唯一のリゾートがあります。こちら、島の自然を舞台にしたアクティビティをなんと約80種も揃え、うち24種類が無料で楽しめます。

 アクセスのしやすさ、アクティビティの豊富さから、お気軽なレジャー島と思ったら、大間違い。島の98%がモートン島国立公園に指定されています。

 島の98%が砂ででき、残りの2%は火山性の岩場。悠久の時をかけてシドニーなどから運ばれた砂が堆積し、タンガルーマ・アイランド・リゾートの南の砂漠エリアやビッグ&リトル・サンドヒルには更新世の砂丘までもが残っている、世界で3番目に大きな砂の島なのです。

 島の最高峰、標高285メートルのテンペスト山は、世界でいちばん高く、しっかりとした砂の山と考えられているとか。

 ちなみに、モートン島のことをアボリジニの言葉で“モーガンピン”と呼び、“砂丘のある場所”という意味があるそうです。

島に到着するとペリカンたちがお出迎え

 モートン島に上陸すると、まずはカモメやペリカンをはじめ、多くの鳥たちに迎えられます。この島では180種を超える鳥類が確認され、9~4月は何千もの渡り鳥たちが訪れるそう。

 ザトウクジラ(6~10月)やバンドウイルカ、ウミガメなど海洋生物は14種類、爬虫類は35種類、カエルは11種類もいるとか。自然の力で生まれた砂の島は、動植物たちの楽園でもあるのです。

 数あるアクティビティの中には、“砂の島”を体感できるメニューも。たとえば、ATV四輪バイクは砂地の上を太いタイヤのバギーを自ら運転します。

 デコボコの砂山を乗り越え、タイヤを砂にとられないようハンドルを切り、スリル満点。「絶対、横転しないから」と言われても、巨大な砂山に車体が大きく傾けば、ひやりとします。

 リゾート名の“タンガルーマ”とは、アボリジニの言葉で“魚の集まる場所”。2000年前からこの島に暮らす先住民のヌーギ族は、豊穣の海に暮らし、漁を主とする人々でした。

 そして、なんとイルカと協力して、漁を行うこともあったとか。

 その漁法は、こんな具合。

 ヌーギ族の男たちが海中へ音を立てないようにして入り、まず槍で水面を叩きます。この音を合図にイルカたちはやってきて、男たちのいる浅瀬に向かって魚の群れを追い込みます。

 そこを樹皮で編んだ網を使い、魚たちを一網打尽にするわけです。

 男たちはイルカに獲れた魚の一部を分け前として渡し、協力関係が成り立っていたのです。

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最終更新:11/16(土) 21:00
CREA WEB

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