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FA制度で原監督の提言。獲り得にならず戦力均衡の制度として発展してほしいよ【岡田彰布のそらそうよ】

11/17(日) 10:00配信 有料

週刊ベースボールONLINE

西と梅野で阪神初のGG賞のW受賞やった

第3代目の選手会会長[中央]としてFA制度をなんとか施行させたけど、今は大きく変化してきた。もう一度見直してもいい時期に来ているかもな/写真=BBM

 コラム担当のS君から意外な事実を聞いた。ゴールデン・グラブ賞にまつわることや。セ・リーグの投手で西勇輝、捕手で梅野隆太郎。阪神でバッテリーがゴールデン・グラブ賞に選ばれたのは球団史上初だった……という。ホンマ意外やったわ。

 幼いころからの阪神ファンやったオレは多くの名投手、好投手を見てきた。古くは小山(小山正明)さん、村山(村山実)さん、そして江夏(江夏豊)さん。プロに入って、ともに戦った江本(江本孟紀)さん、小林(小林繁)さん。さらに井川(井川慶)や藤川(藤川球児)は監督になったオレを支えてくれた。

 捕手だってそうよ。昔は山本哲(山本哲也)さん、2人の辻さん(辻恭彦、辻佳紀)、田淵(田淵幸一)さんがいて、木戸(木戸克彦)、矢野(矢野燿大)、さらに城島(城島健司)とか、個性的なキャッチャーが球団の歴史を作ってきた。72年から始まった賞だから、古い方は無理やけど、バッテリーでゴールデン・グラブ賞に輝くことは一度もなかったというのは、正直、不思議な気がする。

 投手=守備で思い出深い投手がいる。それが小林さんである。あの“江川問題”で阪神に移籍したのは、オレがタイガースに入団したのとほぼ同時期。細い体を目いっぱいに使い、ホンマ、炎の投手そのままのピッチングやったけど、守りに関してはうまくなかった。特に送球が苦手で、加減してボールを投げることができなかった。

 最も有名なのが、開幕戦の敬遠サヨナラ暴投……。サヨナラ負けのピンチで、塁を埋めようと敬遠策になったのだが、緩い球が投げられないために、敬遠のボールが、捕手の頭を越す大暴投になってのサヨナラ負けよ。こんなこと、プロ野球では初めての珍事ではなかったか?

 いわゆる送球イップスってやつで、小林さんは投手ゴロでも、一塁へ全力でスピードボールの送球。これしかできんかったのよ。投げるだけが投手の仕事ではない。守備も大きな仕事。それが分かっているからあの当時、小林さんはホンマ、苦労し、悩んでいた。そんなことを思い出すのが、今回の西─梅野のバッテリー2人の受賞。なんか球団の歴史が塗り替えられた……って感じやね。まずはオメデトウ……と祝おう。


 さて今週の話題だが、先週のセにもDH制を……の巨人・原辰徳監督の提言の第2弾ともいえるもの。それはFAに関するもので、FA選手の獲得に際し、発生する人的補償を撤廃しては……的な意見だ。その真意について、オレは詳しくは分からない。ただ、FA制度について、オレは・・・ 本文:2,305文字 写真:1枚

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最終更新:11/17(日) 10:00
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