ここから本文です

トラッキング制限 で危機に面した、米・媒体社のアフィ事業

11/17(日) 12:11配信

DIGIDAY[日本版]

ブラウザのプライバシー保護圧力によって危機にさらされているのはパブリッシャーの広告事業だけではない。AppleのSafariやMozillaのFirefoxが、Cookieへの締め付けを強めるなか、アフィリエイト事業に与えうる影響についても不安感が増している。

アフィリエイト事業を展開するパブリッシャーは、アフィリエイトネットワークを通じて何千という小売業者の商品を販売し、その売上の分け前にあずかる。パブリッシャーの消息筋によると、このビジネスモデルがいま、無防備な状態で危険にさらされているという。

ユーザー特定の新しい手段

通常、アフィリエイトパブリッシャーは、みな自社のサイトに広告主または小売業者へのアフィリエイトリンクを貼り、それによって収入を得ている。そして、このリンクがアフィリエイトネットワークのアドサーバへ転送される過程で、サードパーティのCookieが落とされる。ブラウザがサードパーティのCookieをブロックすると、パブリッシャーと小売業者の間でユーザーを追跡することができなくなり、小売業者が売上に寄与したパブリッシャーを特定できなくなってしまう。結果、パブリッシャーは本来受け取るべきコミッションを受け取れない。さらに、AppleがファーストパーティCookieの有効期間をわずか24時間に短縮したことも、アフィリエイトパブリッシャーにとっては頭の痛い問題だ。アフィリエイト商材のなかには、購入の際に長い検討期間を要するものもある。ユーザーを追跡できなければ、売上に対するパブリッシャーの寄与も追跡できない。

向かう先は明らかで、パブリッシャーもさらなる規制強化を前に手を打つ構えを見せている。だが、自社のサイト上のユーザーを何か別の手段で特定しようという彼らの模索ははじまったばかりだ。新聞社のイーエスアイメディア(ESI Media)、雑誌社のティーアイメディア(TI Media)、ショートリスト(Shortlist)などは、いずれもアフィリエイト事業を展開しているパブリッシャーだが、サードパーティのCookieに頼らない、ユーザー特定の新しい手段をいまようやく探しはじめたところである。

「トラフィックと収益は増えているが、適切なレベルで増えているのか分からない。適切なトラッキングが出来ていないからだ」と、マリクレールエディット(Marie Claire Edit)のeコマースディレクター、エミリー・ファーガソン氏は言う。マリクレールエディットは2018年11月に同誌が立ち上げたアフィリエイトプラットフォームである。「これで競合より一歩先を行きたいところだ」。

1/3ページ

最終更新:11/17(日) 12:11
DIGIDAY[日本版]

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事