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孫正義氏、横尾忠則氏、宮崎駿氏ほか 偉人の人生変えた1冊

11/17(日) 11:00配信

NEWS ポストセブン

 各界の成功者たちは、ある共通体験をしている。子供の頃に読んだ本が、その後の人生に大きな影響を与えたというのだ。ソフトバンクグループを率いる孫正義・会長は、歴史上の偉人に影響を受けた。

【写真】本を読まない少年時代を過ごしたという横尾忠則氏

「15歳で司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで人生観が変わり、16歳で脱藩するように高校を中退して渡米した」──2017年、坂本龍馬に関するイベント会場でそう語った孫氏。

「その後も創業時や入院時など人生の節目で読み返し、龍馬の考え方や精神が私の指針になっている」と語ったこともある。

 クリエイティブな分野で才能を発揮する芸術家はどうか。

 1960年代から第一線で活動する美術家・横尾忠則氏は、本を読まない少年時代を過ごしたという。しかし、中学生時代に例外的に読んだのが、江戸川乱歩の「少年探偵」シリーズの『青銅の魔人』、南洋一郎の『バルーバの冒険』だった。『SAPIO』(2017年11・12月号)で、どちらも挿絵に惹かれて読んだことを明かしている。

〈僕の中では、小林少年たちが閉じ込められるお屋敷の地下室と、南洋の密林の洞窟がつながっているんです……その2つの世界を何度も作品のモチーフにしてきました〉

 日本のみならず、世界をリードする建築家・安藤忠雄氏が建築家を志す若い世代に求めるのは、読書を通じて「人間を学ぶ」ということだ。その教材として20世紀を代表する米文学者・ヘミングウェイの『老人と海』を勧めている。

 書評家の杉江松恋氏によると、同作が描くのは「人生の厳しさ」だという。杉江氏が語る。

「短編『老人と海』は緊密な文体で獲物と真摯に向き合う老人を通して、人生の厳しさを教えてくれる。小説の最後、ようやく釣り上げたカジキはサメに食われてしまうのですが、行為に打ち込む姿、報酬を顧みない努力が描かれています」

 安藤氏が若い世代に勧める理由もそこにある。

〈ヘミングウェイが言いたかったのは、結局人生とは“挑戦”であり、だからこそ生きることは面白い、ということだったのじゃないかな……。大海原に乗り出していっても、収穫があるかないかわからない。それが人生の真理なのだと〉(『Casa BRUTUS 特別編集 安藤忠雄 ザ・ベスト』)

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最終更新:11/17(日) 11:00
NEWS ポストセブン

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