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しあわせは景色にも現れる? 「幸福な国」の美眺望

11/17(日) 10:23配信

NIKKEI STYLE

 幸福な国であるためには何が必要だろうか? 国連は毎年「世界幸福度報告書」でその答えを検討し、156カ国の順位を発表している。そこでは幸せを生む主な要因に、健康寿命の長さ、社会的支援の多さ、政府に対する信頼、1人当たりの国内総生産の高さ、寛容さが含まれている。

【写真】1位は北欧のあの国、1-5位のランキング

 2019年のランキングは3月に発表された。上位10カ国の顔ぶれは2018年とほぼ一緒だが、順位を上げた国も、逆に下げた国もある。フィンランドの1位は変わらず、オーストラリアは11位に落ちて、オーストリアが10位に浮上した。北南米大陸で唯一10位以内に入っているカナダは7位から9位に下がった。米国は2018年より1つ順位を下げて19位、日本は4つ下げて58位だった。

10位■オーストリア
国土の約62パーセントがアルプス山脈に覆われ、絶景を誇る広大なスキーリゾートのひとつになっている。

9位■カナダ
森林面積は世界の北方林の30パーセントを占め、世界の森林全体の10パーセントに達している。当然のことながら、カナダの空気のきれいさは世界トップクラスだ。

8位■ニュージーランド
この島国では、どこにいても海からの距離が128キロを超えることはない。キガシラペンギン、稀少なキマユペンギン、世界で最も小さい種であるコガタペンギンなど、珍しいペンギンの生息地としても知られる。

7位■スウェーデン
コーヒーブレイクをとても大切にするスウェーデン。毎日意識的に時間をつくり、「フィーカ」と呼ばれる短いお茶の時間をゆったりと楽しむ。フィーカはひとりですることも、家族や仲間と分かち合うこともある。

6位■スイス
国際ココア機関によれば、スイス人は1人当たり年間約11キログラムのチョコレートを消費する。

 2019年の報告書では、幸福と地域社会に重点が置かれ、テクノロジー、インターネット、ビッグデータ、依存症などの要素も評価の対象とされた。

「私たちは、高まる緊張とネガティブな感情の時代に生きています」と、「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」のディレクターであり、報告書の共著者であるジェフリー・サックス氏はプレスリリースで述べている。報告書の目的は、各国の政府や人びとに、幸福を増進するための枠組みを提供することだ。

 そのために、国連は2012年に3月20日を「国際幸福デー」と定め、「幸福と福祉が世界中の人びとの人生の普遍的な目標や願いであって当然なこと、その認識が公共政策の目標にとって重要であること」を強調している。

文 Christine Blau and Gulnaz Khan、訳=山内百合子、日経ナショナル ジオグラフィック社

最終更新:11/17(日) 10:23
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