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スポーツカーを象徴する美フォルム「ロングノーズ・ショートデッキ」が魅力だった昭和車8選

11/17(日) 18:40配信

Auto Messe Web

「大排気量エンジン=高性能」の時代を象徴

 昭和の国産車には、「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ぶボディを持つクルマが数多く生産された。フロント部やボンネットが長く、乗車するデッキ部が短いこの車体スタイルは、当時「スポーツカーの代名詞」的な意味合いを持ち、現代も古典的で魅惑的なプロポーションに多くのファンが魅了している。

ヤマハ製のステアリングとインテリアパネルを採用した2000GTの内装【画像】

 20世紀半ばまでの高性能モデルの多くは、排気量の大きなエンジンを積んでいた。排気量が大きいほうがパワーとトルクを出しやすく、スピードを出せるからという単純明快な理由である。

 第2次世界大戦以前のブガッティは直列8気筒エンジンが主役。戦後に誕生したアルファロメオ158やメルセデス・ベンツ300SLRなども直列8気筒だった。当然、全長の長いエンジンを縦置きするため、この手のクルマはボンネットが長くなる。この名残から、高性能エンジンを積むスポーツモデルのフォルムは、ロングノーズ・ショートデッキが定着し、キャビンもコンパクトに設計された。

 1950年代後半から、スポーツカーやスポーツクーペはロングノーズ&ショートデッキが主役になる。ジャガーEタイプ、フェラーリ250GTシリーズ、コルベット・スティングレイなどが代表例だ。その多くは、直列6気筒エンジンやV型8気筒以上のパワーユニットを搭載。長きにわたりロングノーズは、高性能スポーツモデルの証だったのである。

 日本ではスカイライン1500の鼻先を延ばし、無理やりグロリアのG7型直列6気筒エンジンを押し込んだ「スカイラインGT」が祖と言えるだろう。セダンボディだが、その後は2ドアのスポーツクーペが増加。その後、特に昭和の時代は、ロングノーズ・ショートデッキは多くのクルマ好きの憬れとなっていく。

 前述が長くなったが、そんなロングノーズ・ショートデッキを採用した昭和の高性能スポーツクーペをピックアップし、魅力を探ってみたい。

【トヨタ・スポーツ800】

 ホンダS600のライバルとして1965年春に登場した傑作ライトウエイトスポーツが「トヨタ・スポーツ800」。搭載するのは「パブリカ」から譲り受けた非力な790ccの空冷水平対向2気筒エンジンだが、空力性能に優れたロングノーズ&ショートデッキのクーペボディによって軽快なハンドリングと冴えたコーナリングをみせた。

 この通称“ヨタハチ“ は、取りはずし可能なタルガトップも話題に。車両重量は驚異的な580kg、最高速度は155km/hというスペックだった。

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最終更新:11/17(日) 18:40
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