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総力戦必至のプレミア12ファイナル。決戦“前夜”の「テスト」と「確認」は

11/17(日) 12:37配信

THE DIGEST

 韓国と決勝を戦うことが前日に決定したため、日本代表にとって16日の直接対決は「試したいことが試せる」試合となった。

 稲葉篤紀監督が「0点に抑えるのが理想ですけど。韓国打線ですから、なかなかそうはいかないと思います」と認める、一筋縄でいかない相手に対しては仕込みも重要だ。

 この日は先発の岸孝之(楽天)が味方の大量援護を受けた直後に5失点したが、スタメンマスクをかぶった會澤翼(広島)は「岸さんともそういう話はしていた」と、翌日の戦いを見据えた撒き餌の可能性を否定はしなかった。

 8回に登板して打者3人を6球で片付けた大竹寛(巨人)が「しっかり振ってくるなという印象」を受けたように、メジャー経験者も名を連ねる韓国の打者は、ファウルでも鋭い打球を飛ばす。

 それだけに、実戦で「どういう球にどうアジャストしてくるかを見れたのが一番良かった。甘いボールは打たれると、ピッチャー全体で感じれた」(建山義紀投手コーチ)のは収穫だろう。

 泣いても笑っても最後の試合。「当然、明日は総力戦になります」と語る指揮官は、決勝のマウンドに投手陣の全力を注ぎ込む予定だ。

 試合前に先発出場するメンバーを変えると明言していたとおり、打線にもいくつかの試みが見られた。まずは、巨人打線で潤滑油として機能した坂本勇人と丸佳浩を2、3番に並べると、3回に2人の連続ヒットが起点となって大量6得点が生まれた。

 特に丸は、この回に決めたセーフティーバントを含む3安打&1四球と持ち味を発揮。決勝の相手先発は、滑るように曲がり落ちるスライダーが武器の左腕ヤン・ヒョンジョンが予想されている。今季の丸は対左投手にOPS.789(対右には.953)と分が悪かったが、上り調子を買って、上位での起用が見られるかもしれない。

 攻撃がはまった一方、稲葉監督は「送るところはしっかり送って、進塁打を打たせたりしながら、これまでの野球をそのままやっていこう」と、これまでの戦い方も再確認した。

 4回に坂本の交代で出場した源田壮亮(西武)は、7回無死一、二塁の場面で送りバントを決めている。この日は、12日のアメリカ戦で首に違和感を訴えて途中交代した菊池涼介(広島)が9番でスタメン復帰していた。「2番・源田」は「2番・菊池」を想定してのものかもしれない。

「明日にどうつなげていくか」を繰り返した稲葉監督は、大一番でどんな決断を下すだろうか。

文●藤原彬

ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

最終更新:11/17(日) 12:37
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