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亡き父の隠れ借金?知らない賃金業者から「借用書の写し」が…

11/17(日) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

親や親族の大切な財産を引き継ぐ相続。事前の話合いが不十分なことなどから、家族間で遺産分割の話合いがこじれ、最悪裁判沙汰という「争族」にまで至るケースが後を絶ちません。本連載では、相続アドバイザー協議会23期有志の著書、『新訂 家族で話すHAPPY相続』(プラチナ出版)の中から一部を抜粋し、相続発生時における典型的なトラブル事例とその解決策を解説していきます。

親の思いやりが不公平を生じさせる事態に…

相続では、まず「財産を平等に分けよう」という話であったにも関わらず、兄弟姉妹間でもめてしまうケースが多いと思います。

なぜなら相続では、亡くなった人が残してくれた相続財産を分け合うときに、相続人が複数いると、相続財産の分割を進めるうえでどうしても全員の意見をまとめることが難しいからです。

たとえば、特定の相続人が、亡くなった親の生前に、住宅の購入資金1000万円などまとまったお金をもらっているケースが考えられます。最近では住宅取得のための贈与であれば、無税になるというメリットもあるからでしょう。

しかし、相続になると生前にまとまったお金をもらっていない他の兄弟姉妹から、相続の話し合いで平等でないと言われてしまいます。ですから、相続人の中に住宅の購入費など特別な利益を得ている人がいる場合、その相続は当然もめてしまうのではないでしょうか。

確かに、兄弟姉妹と言えども、一部が高額な学費を出してもらったり、住宅の購入資金をもらったりしたような場合の相続では、今までの親の思いやりが不公平を生じさせてしまうこともあるでしょう。

このようなケースでは、相続人である兄弟姉妹間の公平のため、亡くなった親から生前にまとまったお金をもらった相続人がいる場合、もらったお金を相続財産に含めて、全体の相続財産としてからそれぞれ分け合うとされています。この相続財産に含めるべきお金は、特別受益とよばれます。

ということは、亡くなった人が生前行った贈与を考慮して相続財産の分割を行う必要があるということです。今まで仲が良いと思っていた兄弟姉妹も、親の相続をきっかけとして、本当の意味で平等ではなかったと改めて感じている人もいると思います。

確かに、特別受益に固執し過ぎず、相続人それぞれの生活状況や事情を考え、相続財産の分割を行うことが円満な相続になる場合もあります。あまりに他の相続人の受けた特別受益にこだわってしまうと、相続人全員の意見をまとめることができない事態が生じてしまうこともあり得るのではないでしょうか。

被相続人が生前に遺言書を残す、あるいは書面で特別受益の持ち戻しをしない旨の意思表示をしていれば、前述のような特別受益を巡る相続人間の争いを避けやすくなります。

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最終更新:11/17(日) 13:00
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