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ガンの手術・薬を「断った人」は、その後どうなるのか

11/17(日) 0:31配信

現代ビジネス

抗がん剤治療が苦しくて

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〈春の闇 どう考へても 苦あれば苦〉
〈激痛の 波に夕凪 なかりしか〉
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 '97年に食道がんで亡くなった随筆家の江國滋は、闘病日記『おい癌め 酌みかはさうぜ秋の酒』のなかで、がん治療が続く暗澹たる気持ちをこんな句で表現している。がん患者の苦しみは、いかばかりのものか、たったの17音からでも十分に伝わってくる。

 がん手術の技術は日々進歩し、100種類を超える抗がん剤も登場している。がんの多くは手術や薬によって治療が可能、あるいは進行を遅らせることができる時代だ。それでも、治療を止めてしまう人、治療を受けないと決めた人がいる。

 「抗がん剤治療をやめてもうすぐ1年になります。あのときのつらさは、筆舌に尽くしがたいものがありました」

 こう話すのは『おしん』や『ゲゲゲの女房』など数多くのドラマに出演してきた女優の東てる美さん(63歳)だ。

 東さんは、昨年6月に出演したバラエティー番組の企画で人間ドックを受診したところ、肺腺がんと診断された。ステージはIB。「いま手術をすれば完全に治る可能性が高い」と医師に言われ、同年7月、肺の5分の1を切除した。

 手術は無事成功。だが、8月に受けた術後の検査で、リンパ節にがんが転移していることがわかった。今度は医師から抗がん剤での治療を勧められ、1回3週間をワンクールとする治療を4回行う予定だったが、2回目の抗がん剤投与を最後に治療を中断。以後、現在に至るまでまったく治療を受けていないという。

 その経緯について、東さんが明かす。

 「抗がん剤治療が本当に苦しかったんです。

 最初にリンパ節へのがんの転移が見つかったときには、抗がん剤治療で克服できるとお医者さんから言われましたし、治す気まんまんでした。

 1度目の治療を受けたときには、まったく問題がなくて、『苦しいとは聞いていたけれど、こんなものか。これなら闘えるぞ』と思っていたんです。

 ところが2度目の治療を受けたときのこと。突然、手がしびれはじめて、蝉の鳴き声のような大音量の耳鳴りが始まったんです。時間が経ってもまったく収まる気配がなく、眠れない日が続きました」

 さらに、味覚障害も起こったという。

 「なにを食べても味がしないんです。治療後、友人たちがお見舞いを兼ねて私を食事に連れて行ってくれたんですが、お肉を食べているのに、その味がわからない。『ねえ、これ味が薄くない? 』と尋ねて、友人にぽかんとされました。このときに、抗がん剤によって自分の身にイヤな変化が起きているんだと気づきました」

 抗がん剤の副作用は、人によって違う。ほとんど出ないという人もいれば、嘔吐や吐血などが続き、日常生活に支障を来すほどつらいという人もいる。東さんの場合、後者だった。

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最終更新:11/17(日) 12:35
現代ビジネス

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