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いま最も永田町ににらまれる映画を作る男・河村光庸「空気を読まない作り手たちを、孤立させたくないんです」

11/17(日) 6:10配信

週プレNEWS

ひどいのはわかっているけど、しょうがない――そんな昨今の政治に対する人々の冷めた空気に、ストレートに「否!」を投げかける映画を作り、ヒットを飛ばしているプロデューサーがいる。彼はなぜ"忖度しない"作品を作るのか? その思いに迫った。

【写真】表現の自由について語る河村プロデューサー

■世間に蔓延する空気を映画で変えたい


政権のスキャンダルを暴くため奮闘する女性記者の姿を描き、大ヒットを記録した映画『新聞記者』(藤井道人監督/6月28日公開)。同作のモデルとなっているのは、官房長官の記者会見で執念深く質問を重ねるあの女性記者、東京新聞の望月衣塑子(いそこ)氏だ。

そして、彼女が記者として悪戦苦闘する姿を追ったドキュメンタリー『i-新聞記者ドキュメント-』(森達也監督)が11月15日に公開された。

どちらにも共通するのは、安倍政権や、それに追随する官僚、マスコミを果敢に批判していることだ。なぜ永田町にとっては面白くない作品を作り続けるのか?

両作でエグゼクティヴプロデューサーを務める河村光庸(かわむら・みつのぶ)氏を直撃した。

河村光庸(以下、河村) もともと、『新聞記者』と『i-新聞記者ドキュメント-』は2本セットで企画を作ったんです。決して『新聞記者』のヒットに気をよくして、製作したわけではありませんよ。

同じテーマのフィクション映画と記録映画を2本同時に公開するなんて、前例がないこと。実際、森監督には「世界初のケースを達成しましょう」と口説いて、監督を引き受けてもらいました。

――ただ、現政権を辛辣(しんらつ)に批判するような映画を今年だけでも2本公開するというのは、なかなか躊躇(ためら)われることではないかと思います。

河村 私は全然、そうは思わないですね。むしろ、いまのような危うい状況で、どうして『新聞記者』や『i-新聞記者ドキュメント-』のような作品を誰も作らないんだろうと不思議で仕方ない。

アメリカや韓国などには政権の腐敗や闇をテーマにしたポリティカルな映画がたくさん作られ、ヒットもしています。なのに、日本にはそうした映画があまりに少なすぎる。

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最終更新:11/17(日) 6:10
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