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所得税、個人の経済的利益に課税 10種類の所得に分類

11/18(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

「お母さん、この記事見てよ」。スマートフォンでニュースを見ていた恵が、納得いかない様子で幸子に話しかけます。「消費税が上がったばかりなのに、所得税の増税も避けられないって」。テレビを見ていた良男も「やれやれ」といった様子で振り向きました。
筧(かけい)家の家族構成筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

幸子

 私も読んだわ。少子高齢化で増加する社会保障の費用を賄うには消費税だけでは足りないという話でしょ。

 消費税が上がってから、イートインをやめて持ち帰りにするとかして節約を心がけているのに……。これを機に所得税をちゃんと勉強しなくちゃ。お母さん、お願いします。

幸子

 はいはい。じゃあ、まず基本から。お父さんと一緒によく聞いてね。

良男

&恵 了解。

幸子

 所得税は個人が得た所得に対し、国が課す税金よ。所得への課税には地方自治体が課す住民税もあるけど、所得税と住民税の仕組みはほぼ同じ。ところでそもそも「所得」とは何か。はい、お父さん。

良男

 おっ、根本的な質問だね。わかりません……。

幸子

 中央大学教授の酒井克彦先生は「所得とは原則、個人が受ける全ての経済的利益」と説明しているわ。例えば、労働の対価をお給料としてお金で受け取ろうが、モノで受け取ろうが、全て課税対象なの。所得税の世界では拾得物ですら所得と考えるぐらいよ。

 大学生のころ、税金は社会人にならないとかからないものだと思ってた。今の説明だと高校生や大学生のアルバイト代にも課税されるということね。

幸子

 そうよ。ただ、所得の中には性格上、課税になじまないものもあるの。代表例は遺族年金ね。損害保険金や損害賠償金も非課税。税理士の藤曲武美さんは「損失を原状回復する費用の補填なので、税金を負担する能力はないとみなされる」と言っていたわね。

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最終更新:11/18(月) 7:47
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