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アルバイトで資金を捻出…庶民の知らない「研修医」の現状

11/18(月) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「初期研修医」と「後期研修医」にわかれる研修医。後期研修医はアルバイトをすることが可能になるため、勤務先の以外でのアルバイト代が加わってくることが一般的です。医師向けの資産形成サイト「勤務医ドットコム」を運営する、東京不動産投資株式会社の代表取締役・秋葉侑輝氏が、勤務医のお金事情を解説します。

「初期研修医」と「後期研修医」何が変わるのか?

医師免許を取得し、晴れて医学部を卒業した「医師の卵」たち。卒業後、一人前として働くため、勤務先で研修を受けている彼らのことを「研修医」と呼びます。研修医は、勤務している期間によって、「初期研修医」「後期研修医」の2ステップが存在します。

まず、最初の2年間の研修を受けている医師を「初期研修医」といいます。医師の基本事項を学ぶ研修で、一般的には内科、外科、循環器科、呼吸器科など、自分の専門領域だけでなく病院内にあるさまざまな診療科を回ります。全体を通して、基礎を学んでいくわけです。

2年間の研修を終えると、勤務医(つまり一人前の医師)として働き始めることになりますが、さらにその後3~4年間にわたり、専門分野の研修を受ける人も少なくありません。この研修を受けている医師を「後期研修医」といいます。

後期研修では、自分の専門領域を深堀りしていく内容になります。知識と技術を身につけていき、現場でも「一人前の戦力」として扱われるようになっていきます。

研修医時代は、初期、後期に関わらず、忙しい日々を過ごすことになります。先輩医師よりも早く病院に来て、病棟回診、カンファレンス、カルテの記入、診療科での勉強会など、タスクの数は計り知れません。特に初期研修医は、学生から医師へと移り変わる過渡期ですから、「命を扱うプロである」という自覚をもって取り組む必要があります。

後期研修医はアルバイトで奨学金を返済している

初期研修医と後期研修医は、研修先の病院で「戦力」として扱われるかどうか、という違いがありますが、さらに変わることが一点。後期研修医になると、副業、つまりアルバイトが認められるのです。

アルバイトと聞くと、医師として働きながら飲食店で働いたり、家庭教師をしたりするイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、医療業界の「アルバイト」とは、世間一般のそれとは異なります。後期研修医のアルバイトの場合は、研修先以外の病院で勤務すること、つまり「外勤」と呼ばれる働き方を指しています。

研修医の給与は、非常勤の場合は500万円以上、常勤の場合は1,000万円程度といわれています。研修医の給与だけでも十分なように感じますが、アルバイトをする後期研修医のなかには、高額な医学部の学費を、奨学金や借金で賄っている人も多いです。外勤のアルバイトをすることで、大きく収入を伸ばし、借入の返済をしているのです。

ただ、研修医の本業は、あくまで「研修先で一人前の医師になるために研修を受けること」です。「アルバイトのほうが稼げるから」などの理由で、副業に力を入れてしまい、研修を真剣に受けられない状態になっては元も子もありません。

研修医の目的は一人前の医師になることです。そのことだけは忘れずに、研修に支障が出ない範囲でアルバイトをするようにしましょう。

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最終更新:11/18(月) 13:00
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