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「パニック障害」10人に1人がかかる病の対処法

11/18(月) 5:25配信

東洋経済オンライン

10人に1人がかかるといわれている「パニック障害」。いったい、どんな症状で、どう対処すればいいのか?  「金スマ」「世界一受けたい授業」にも出演した、精神科医の岩波明氏が解説します。
 パニック障害という病名は、最近になって使用されるようになったものです。それまでは、長らく「不安神経症」と呼ばれていました。1990年代に「パニック障害」という用語が登場すると、そのキャッチーな響きが一般に広く受け入れられ、短期間のうちに浸透しました。

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 パニック障害の症状は、身体的な異常がないにもかかわらず、突然の動悸、呼吸困難、発汗、震え、目まいなどのパニック発作を繰り返す、というものです。

■パニック障害の負担

 最も頻度の高い身体的な症状は、動悸と息苦しさです。発作の際には、強い不安や恐怖感を伴います。パニック発作そのものは、数分から数十分で治まります。病院の診察を受けても身体的な異常は見つかりません。それでも発作が起こっている最中は「このまま死んでしまうのではないか」「重大な病気にかかっているのではないか」と思うぐらい苦しいものです。

 パニック障害の患者は、「また発作が起きるのではないか」という不安が強く、外出などの行動が制限されることもあります。これを「予期不安」といいます。

 パニック発作は多くの場合、特定の場所や状況で誘発されます。とくに、電車や飛行機などの乗り物、エレベーターなどの閉鎖的な空間が誘因となりやすいのです。こうした「パニックを起こしやすい状況」に対して不安を感じ、それを避けるために外出を控えるようになります。

 うつ病と同様に、パニック障害は、出現する頻度の高い一般的な疾患であり、多くの患者さんが存在しています。また、改善率、治癒率が良好で、比較的「良性」の疾患といえます。

 パニック障害の診断基準においては、前述のパニック発作が繰り返し見られる状態をパニック障害と定めています。ある時点での患者数は人口の2~3%程度といわれています(生涯有病率はさらに高くなります)。パニック発作だけならば、10人に1人の割合で、一生に1度はパニック発作を起こすことが知られています。

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最終更新:11/18(月) 5:25
東洋経済オンライン

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